オルカン1800万円あれば、30年間毎月約10万円!投資信託の定期売却って?

資産運用の考え方
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ごましお(@okowa1215)です。

最近SBI証券がクレジットカードでの投資信託購入金額を、5万円から10万円に引き上げると発表して話題になっています。

SBI証券:投資信託の保有でポイントがたまる「投信マイレージ」のサービス拡充のお知らせ

重要部分を抜き出します。

当社は関連法令改正があり次第、クレジットカードでの投資信託の購入上限額を現在の 5 万円から 10万円に引き上げることを検討しています。さらに、お客さまより多くのご要望をいただいている、投資信託の定率売却機能など、より利便性の高い機能を随時追加していきます。

SBI証券「投資信託の保有でポイントがたまる「投信マイレージ」のサービス拡充のお知らせ」

クレジットカードでの投資信託購入金額が、5万円から10万円に上がるとそれに伴うポイントも上昇する可能性があります。

現在のところ詳細は不明ですが、もし「三井住友カード プラチナプリファード」がポイント還元率を維持したとすると、購入金額に対して5%還元、すなわち6万ポイントが付与されます。

年会費が33000円に対して60000ポイントですから、話題になるのもわかります。

しかし、ポイントについては既に多くの方が話題にされていますので、今回は「お客さまより多くのご要望をいただいている、投資信託の定率売却機能」について、ちょっと考えてみたいと思います。

ポイントよりも機能?!

投資信託を購入したり、単に保有しているとポイントが付与されます。

これは投資信託の購入・保有のモチベーションになることは間違いありません。

私も保有ポイント(投信マイレージ)が付与されるので、SBI証券で投資信託を保有しています。

しかし、ポイントはあくまでおまけです。

今後、改悪されたり無くなったりする可能性も否定はできません。

それに対して定率売却等の機能・システムは、資産の購入・保有・売却に直結することです。

これらの機能をしっかりと備えているか否かは、本来証券会社を選ぶ重要な視点になるべきです。

今回、SBI証券が発表した「定率売却」機能については、楽天証券が全て完璧に備えているのに対して、SBI証券にはありませんでした。

今回1歩だけですが、楽天証券に追いつくことになりました。(まだ負けてますが、、、)

定率売却機能ってなに?

ではこの「定率売却機能」ってなんでしょう?

これは、投資信託を売却する時に、一括で売るのではなく一定の売却ルールを設定して、自動で売却する機能(の一部)のことです。

投資信託の購入時に「定期積立」機能があるように、売却時に「定期売却」機能があり、それは通常3種類に分けられます。

  • 金額指定
  • 期間指定
  • 定率指定

これら3つとも備えているのは、現在楽天証券のみです。(2023.12現在)

SBI証券は「金額指定」のみ対応しています。

ごましお
ごましお

楽天証券さんグッジョブ!

定期売却機能、それぞれの特徴は?

では3種類のそれぞれの特徴を見てみます。

金額指定

毎月売却する「金額」を指定する方法。

総資産額は日々変動するので、売却する「期間」は決まっていません。

株価が暴落すると資産寿命は短くなり、予想外に入金が途切れる可能性があります。

(資産が20年間残る予定が、10年で枯渇しちゃった!とか。)

期間指定

売却する「期間」を指定する方法。

総資産額は日々変動するので、毎月売却する「金額」は決まっていません。

株価が暴落すると売却額が減るので、予想外に入金金額が減ってしまう可能性があります。

(毎月10万円のはずが、5万円しかなくなった!とか。)

定率指定

毎月指定した「率」で売却金額を決める方法。

売却時の「総資産に対する定率」で売却を行います。

総資産額は日々変動するので、毎月の「金額」も、売却の「期間」も決まっていません。

株価が暴落すると売却額が減少し⇩、株価が上昇すると売却額が増加します⇧。

実際の数字で確認

言葉だけだとわかりにくいので、実際の数字で計算してみました。

想定:65歳で1800万円(新NISA限度額)のオルカンを保有中

(オルカンの利回りを、年率5%と厳しめに想定しています。)

毎月10万円の金額指定の場合

↑セゾン投信HP参照

毎月10万円売却し、27年1か月後に資産が無くなりました。92歳の時です。

1800万円を現金で置いておくと(利回り0%)15年で無くなっていますので、それだけ資産が成長したということです。

期間を95歳までの30年に期間指定の場合

↑セゾン投信HP参照

毎月95000円売却することができました。

オルカンで運用しない場合(利回り0%)と比較して、約2倍の売却額になります。

年間売却率を4%に定率指定した場合

↑三井住友銀行HP参照

ちょっと見ずらいですが、100歳時点で2500万円以上に資産が増えています。

  • 70歳時点の売却額は年74万円(月62000円)
  • 80歳時点の売却額は年82万円(月68000円)
  • 90歳時点の売却額は年91万円(月76000円)
  • 100歳時点の売却額は年100万円(月83000円)

う~ん、びっくりの結果に!

ごましお
ごましお

100歳で毎月年金の他に8万円!何に使うんだろうか??

DIE WITH ZERO(使いきる!)

こうしてみてみると、私の場合は期間指定が合っている気がします。

後に残すべき人もいないので、死ぬまでに全部使い切れる期間指定はありがたいです。

定率指定の場合は、「率」なので理論上ゼロになることはありません。

なので、子々孫々資産を残したい人には、有効な売却手段になるかもしれません。

いずれにせよ、これは購入売却に関する機能・システムですので、理想としては全ての証券会社が備えるべきと考えます。

今回SBI証券は、「定率売却機能を追加」と発表しましたが、楽天証券のように期間指定も追加して欲しいものです。

最後に

ポイントの差別化も重要ですが、このようなシステムの充実も併せて進めて欲しいと思います。

ただし、以前に比較すれば今のシステムは各段に進歩しています。

それもこれも各証券会社の努力と、それに対し要望を伝え続けた投資家たちのお陰です。

各証券会社は、顧客の要望を受け付けるフォーマットを用意しています。

私もSBI証券に対しては定率売却機能について、実装をお願いする要望を出していました。

足りないと思う機能があったら、遠慮しないでどんどん意見を述べていきましょう。

それがこれからの投資家の利便性に繋がることになるはずです。

ごましお
ごましお

SBI証券さん、グッジョブ!「期間指定売却機能」も併せての追加お願いします!

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