ごましお(@okowa1215)です。
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))は、先進国23か国、新興国24か国の株式2757銘柄で構成されています。(2024.5末現在)
これは最新の月報を確認すれば誰でも簡単に知ることができます。
国別の構成比率も確認できます。
2024年5月末現在の国別比率です。
アメリカが最も多く6割以上がアメリカ株で占められています。
全世界の株に投資するオルカンですが、実はその中身は6割が米国株。
このまま米国1強が続けばオルカンも安泰ですが、もし6割を占めるアメリカが衰退してしまったら?
オルカンは「オワコン」になってしまうのでしょうか?
オルカンが「オワコン」な訳?!
ダイアモンドオンラインの👇こちらの記事によると、“オルカン一辺倒”はいつか来た道?だと言います。
どうゆうことでしょうか?
ニフティ・フィフティ??
1970年代初頭には「ニフティ・フィフティ」と呼ばれる50銘柄が市場を席捲していました。
ニフティ・フィフティとは、1970年代初めの米国で見られた少数優良銘柄中心の上昇相場のこと。
直訳すると「素晴らしい50銘柄」。
しかし、それらの50銘柄はその後どうなったのか?
ニフティ・フィフティとして注目された企業はどうなったのか。確かに、ジョンソン・エンド・ジョンソンやマクドナルドなど半数以上は現在も残っています。一方で、デジタル・イクイップメント・コーポレーション(DEC)など、市場の変化に対応しきれず消滅した(DECはコンパック経由でHPに買収)企業も少なくありません。この現象は、「市場に永遠の成功はない」という投資の格言を再確認させるものでしょう。 当時は、ニフティ・フィフティに投資していれば安心と思われていましたが、銘柄選択を誤ってその後の市場変動により大きな損失を被った投資家もいるのです。
「とりあえずオルカン」「投資するなら米国株」に富裕層マネー専門家が警鐘「すでにオワコンかも、という観点を」
「市場に永遠の成功はない!」という投資の格言。
オルカンにも永遠の成功はないのでしょうか?
BRICS!?
2007~2008年のリーマンショック前夜。この頃は、BRICS(当初はブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国で[BRICs])への投資が盛んでした。当時は、「BRICSに投資していれば問題ない」という安心感がありました。ニフティ・フィフティや、今のマグニフィセント7にそっくりです。
「とりあえずオルカン」「投資するなら米国株」に富裕層マネー専門家が警鐘「すでにオワコンかも、という観点を」
「BRICSに投資していれば問題ない」という安心感が当時あったのかどうかは不明ですが、BRICSって言葉懐かしいですね。
私はBRICSが有望だと思って投資したことはありませんが、これに投資していれば問題ないと言われたBRICSの末路はどうなったのでしょう?
その後の経済状況の変化は言わずもがな。ロシア株はウクライナ戦争により、大幅に下落。ロシア株式市場の代表的な株価指数であるRTS指数は、ピークの3分の1程度まで落としました。中国株は成長が鈍化。ブラジル株については、インデックス自体は上昇しているものの、日本の投資家に当時大人気だったブラジルファンドの代表である「HSBCブラジルオープン」の基準価額は、今なおリーマンショック前のピークの半分程度です。唯一インド株のみが比較的堅調な成長を続けています。
「とりあえずオルカン」「投資するなら米国株」に富裕層マネー専門家が警鐘「すでにオワコンかも、という観点を」
インド以外の国への投資は、散々な結果になってしまったようですね。
BRICSもオワコンになってしまいました。
オルカンもそうなるんでしょうか?
大衆のトレンドに流されるな!
今回の記事の筆者は、最近の「日本株より米国株でしょ」の 空気に違和感を感じると言います。
確かに新NISAの購入ランキング不動の1位、2位は、全世界とは名ばかりの米国6割「オルカン」と、米国株そのままの「S&P500」です。
日本人の多くが「米国株を買っておけば安心で問題ない!」と考えているのかもしれません。
しかし、筆者はそこに警鐘を鳴らします。
1970年代のニフティ・フィフティや2000年代のBRICSの状況を振り返ると、今の「日本株に投資するくらいなら、米国株でしょ?」という空気感には、違和感を抱かざるを得ません。 ~中略~ 今年の大統領選の結果が誰になろうとも、米国一強のパワーバランスが崩れるのは必須でしょう。にもかかわらず、米国株・オルカン(約6割が米国株)にこだわるのは、世界の長期的なトレンドとは逆を行く投資方針だといえます。現代の投資家は、歴史の教訓を忘れずに、冷静かつ客観的な判断を心がけるべきです。
「とりあえずオルカン」「投資するなら米国株」に富裕層マネー専門家が警鐘「すでにオワコンかも、という観点を」
では、私たち「オルカンにこだわる投資家」はどうしたらよいのでしょうか?
オルカンや米国株はもうすでに「オワコン」になっているのかもしれないという観点を持ちつつ、新興市場や異なる資産クラスへの投資を検討することが、長期的なリターンを追求する鍵となるでしょう。
「とりあえずオルカン」「投資するなら米国株」に富裕層マネー専門家が警鐘「すでにオワコンかも、という観点を」
やっぱりオルカンへの投資は「オワコン」なんですね。
悲しい。。。
ひどい記事もあったもんだw
オルカン叩きの記事が最近多いですが、今回の記事もなかなかインパクトがありますね。
オルカンとオワコン。
語呂が良いのか悪いのかわかりませんが、内容はひどいものですw
オルカンを抜けば間違ってはいない?!
なぜ今回の記事の内容に「オルカン」を含めたのでしょうかね?
「オルカンという言葉を全部抜いて」今回の記事を読めば、そこまでひどい内容ではなかったかもしれません。
米国一辺倒の投資ではなくて、その他の国とか地域、異なるアセット(債券とか金とか?)にも投資をすべきと主張するのは良く聞く話です。
でもそこにオルカンを含めてしまったら、おかしな話になってしまいます。
現在の世界を反映しているオルカン
オルカンは時価総額加重平均型のインデックスファンドです。
時価総額加重平均型とは、
時価総額加重平均型は、株式会社ごとの市場価値を表す時価総額(株価×発行済株式数)の大きさに比例して、銘柄が指数の中で占める割合(以下、ウエイト)を決定します。構成銘柄全体の市場価値変動を把握できるとされ、代表例としては東証株価指数や米国のS&P500等が挙げられます。
株式インデックスの算出方式(資産運用の視点)
と説明されていますが、簡単に言うと「今現在で高い評価の企業には多く投資し、低い評価の企業には少なく投資する」ことです。
ですので、今現在高い評価を得ている米国企業に「多く投資」した結果、オルカンの中身の6割が米国株になっているのです。
常に米国1番ではない!
現在の評価によって投資先に変化を付ける。
それが時価総額加重平均型のインデックスファンドである「オルカン」です。
では今現在ではなく過去はどうだったでしょうか?
画像元:Global Investment Returns Yearbook 2024
☝この図は1899年から2024年までの世界の株式市場の変化を表しています。
現在(2024年:右端)を見ると米国(USA)が市場の61%を占めています。
反対に100年以上前(1899年:左端)を見てみると、米国(USA)は市場の15%しか占めていません。
当時は米国よりもイギリス(GBR)が24%と優位でした。
また、1990年代を見てみると、日本(JPN)が大きな割合を占めていて、その後大きくその割合を減らしているのが確認できます。
まさに株式市場の「栄枯盛衰」ですね。
オルカンはオワコンではない!!
このように「栄枯盛衰」し、変化を続ける世界の株式市場に「連動する」のが我らの「オルカン」です。
ですのでその6割が米国株なのは、現在の世界の株式市場の6割が米国株だからであって、その割合に変化があれば当然オルカンも変化していきます。
今後、1990年代のように日本が奇跡的な復活を遂げて、米国株を圧倒するようになれば、当然オルカンの中身もそれに合わせて日本株の割合が増えて行きます。
新興国株はオルカン全体の10%でしかありませんが、インド株が今後も成長を続けて全世界の中で大きな割合を占めるようになれば、当然オルカンの中でのインド株も大きな割合になるのです。
今回取り上げた記事に「オルカン」を含めるのが間違っている理由が、まさにこの点にあるのです。
この記事の筆者は、富裕層の資産管理等を行う会社の代表取締役ですが、こんな基本的なことも理解していない人に資産を預けて大丈夫なんでしょうか?ww
オワコンにならない訳ではない!?
しかし、私は「オルカン」が絶対「オワコン」にはならないとは言っているのではありません。
オルカンとは三菱UFJアセットマネジメントという一会社が運用する、商品の一つに過ぎません。
その商品が、今後も問題なく世界株の変化に連動して運用されているのか?
すなわち、まともに運用されるまともな商品なのか?オワコンになっていないか?
それは、私たちが常にチェックしなければなりません。
現在のところオルカンは、まともに運用されているまともな商品です。
今後もこのままの運用を継続して欲しいですね。
オルカンが売れると困る人が多い!?
過去に何度もブログで発信していますが、オルカンばかりが売れてしまうと困る人たちがたくさんいます。
それは金融業界側の人たちです。
オルカンは極めてコストが安く、全世界の株に分散もされており、資産総額も大きい等、文句のつけどころのない素晴らしい商品です。
しかし、私たちの手数料で儲けを出している金融業界の人にしてみると、こんなに安い手数料しか取れないオルカンが人気を博してしまっては、自分たちの取り分が無くなってしまうのです。
そこで今回のようなオルカンを否定する記事を量産しています。
でもちゃんと記事の中身を確認してみればわかりますが、酷い内容ばかりです。
そんなものに心を惑わされる暇なんて、私たちインデックス投資家にはありません。
ひたすらにオルカンのような低コストの優良インデックスファンドを積み上げる。
これこそが重要ですので、そこに集中しましょう!!
オルカン人気が続く限り、ひどい内容の記事は粗製濫造され続けるんでしょうかね~?!
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