ごましお(@okowa1215)です。
2024年8月5日(月)に日経平均株価は4451円安という歴史的暴落を記録しました。
もしかすると狼狽して持ち株を売ってしまった人も多かったのでは?
そんな中、投資を継続すべきだとする秀逸な記事を見つけました。
ぜひ一読してみてください。
初めて知ったメディアです。
私が素晴らしい内容だと思った記事はこちら↓↓
Financial Well-Being を実現する資産形成メディアであるFinasee(フィナシー)に掲載された鈴木 雅光さんの記事です。
Finasee(フィナシー)とは、Finance(金融)+See(見える)に由来しているそうです。
投資信託などの金融商品、話題のニュースの解説はもちろん、iDeCo、企業型DCといった制度から、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)、さらには好奇心を刺激する金融業界の深掘り記事まで、ますます多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせて、幅広いジャンルを網羅していきます。
今回初めて知ったメディアですが、今後要チェックかもしれません。
記事を書いた鈴木 雅光さんのプロフィールを見てみると、
金融ジャーナリスト。有限会社JOYnt代表。1989年、岡三証券に入社後、公社債新聞社の記者に転じ、投資信託業界を中心に取材。1992年に金融データシステムに入社。投資信託のデータベースを駆使し、マネー雑誌などで執筆活動を展開。2004年に独立。出版プロデュースを中心に、映像コンテンツや音声コンテンツの制作に関わる。
証券会社や新聞記者として投資信託業界に詳しいジャーナリストのようです。
マネー雑誌などで執筆活動を展開とありますので、その他の記事も読んでみたいですね。
ピリッとスパイスが効いた内容です。
記事冒頭では名前は出しませんが、タレントや経済評論家の(ひどい内容の)言葉が紹介されます。
- 「新NISAは国の陰謀」と言っていた女性タレント
- 「今は撤退の一手です」と常に売れ売れと主張する経済評論家
- 「自分が作ったファンドを買えば大丈夫」と営業を忘れない我田引水的な人物
女性タレントと経済評論家はテレビやその他のメディアで活躍しているので名前が知れれていますが、最後の人物は一般的には知られていませんね。
↑私もこちらの記事で取り上げた「王子」と称される人物のことだと思います。
投資経験の長い人なら良く知っていますが、インデックス投資を勧めておきながら自分が立ち上げたファンドはバリバリの(ボッタクリ)アクティブファンドな人です。
筆者である鈴木 雅光さんは、これらの言説に対して一言でぶった切ります。
マーケットなんてものは、上がれば下がります。
「オルカンは損切り」「国にだまされた」株価急落にネットは悲鳴…! そんな波乱相場の中で絶対にしてはいけない“ただ1つのこと”
うん!その通り!!
なぜ私たちは投資するのか?
筆者は、なぜ投資するのか?その理由を端的に表現しています。
ひとつだけ絶対にやってはいけないことがあります。それは、「マーケットから撤退すること」です。
冒頭でも触れましたが、「今は撤退の一手です」などと言う経済評論家の口車に乗ってはいけません。そもそも投資は、未来を信じるからできることです。未来を信じられるのであれば、株価が暴落したとしてもマーケットから撤退する必要はありません。なぜなら、「経済は今よりもっと成長して、株価は上がる」という未来を信じていることになるからです。
どうしても未来を信じられないのであれば、投資をするべきではありません。預金かタンス預金にでもしておけばよいでしょう。
「オルカンは損切り」「国にだまされた」株価急落にネットは悲鳴…! そんな波乱相場の中で絶対にしてはいけない“ただ1つのこと”
「投資は未来を信じるからできること」
まさしくその通りです。
今日より明日が良くなると思うから、私たちは未来にお金を託すのです。
投資家とは元来「楽天的」なのです。
今回の暴落でもう2度と株価は上昇しないと思うのであれば、そもそも投資をすべきではありません。
今回の暴落を冷静に分析してみると
新NISAで多くの人が購入している「オルカン」や「スリムS&P500」は、株価が下がっていた8月初めでも資産総額は増えていたといいます。
すなわち淡々と積み立てている人がいるということ。
「株価暴落で高級車1台分を損した」などという話ももれ伝わってきますが、これは株式投資をしている人です。特に信用取引を用いて日本株に投資していた個人投資家のなかには、株価急落によって億単位の損失を被った人もいたと聞きます。
でも、それは新NISAでコツコツ資産形成をしている人たちとは、別世界の話です。今一度、自分が何に投資していて、今回の日本株暴落の影響をどの程度受けているのかを、冷静に分析してみてください。
「オルカンは損切り」「国にだまされた」株価急落にネットは悲鳴…! そんな波乱相場の中で絶対にしてはいけない“ただ1つのこと”
「信用取引を用いて日本株に投資していた個人投資家」なんて人たちがいて、その人たちが「億単位の損失を被った」なんて話が本当にあるんですね。
株価が値上がりすると、もっと儲けたいと欲の皮を突っ張らせた有象無象が相場に溢れます。
日経平均株価が4万円を超えるような勢いがあったのは、そんな人たちが自分の資産額を超えて投資することによって(=信用取引を使って)作られたものだったのかもしれませんね。
しかし、そんな(馬鹿げた)話はインデックス投資家である私たちには何の関係もありません。
こんな高値圏で「信用取引を用いる個人投資家」なんていう(ギャンブラーな)人たちに影響される必要は、真っ当な投資家である私たちにはありません。
為替レートは一定のレンジ
「オルカン」や「スリムS&P500」も基準価額は下がっています。
直近最高値から8月7日までの下落率は、
- オルカン:-15.0%
- スリムS&P500:-15.5%
と、かなり大きな下落になっているのがわかります。
しかし、この下落の大半は行き過ぎた円安の解消によるもの(円高)です。
ざっくりとですが、ドル円相場は162円から142円まで20円円高に振りました。
その影響は-12%以上です。
「オルカン」や「スリムS&P500」の下落の大半が為替によるものだということです。
確かに直近、急激な円高で基準価額は下げていますが、基本的に為替レートは一定のレンジで推移します。
そして長期的に見れば、多少円高が進んだとしても、為替差損をカバーしてあまりあるリターンを実現してきたのが、株式市場です。オール・カントリーやS&P500といった海外のインデックスファンドで積立投資をしているのであれば、今回の日本株の暴落について、それほど気に病む必要はありません。
「オルカンは損切り」「国にだまされた」株価急落にネットは悲鳴…! そんな波乱相場の中で絶対にしてはいけない“ただ1つのこと”
ドル円相場は2011年10月に史上最高値の1ドル75.5円を付けました。
最安値は見方にもよりますが、2024年7月の1ドル161.9円でしょうか?
(固定相場制時代の1ドル360円もありますが、円安が進行すれば海外株の価格は上昇するので今回は無視)
仮に史上最安値から最高値まで円高が進んだとしても、約54%の下落です。
対してオルカンの元であるACWIは、ドル建てで8倍超(過去37年間)になっています。
変動率は900%以上です。
為替の影響によって50%以上も下落したとしても、株価の上昇はそれを上回って余りあります。
為替の変動は誤差の範囲だと考えて、ある意味無視すべきだと言われるのはこのためです。
筆者の結論は?
筆者の結論は簡潔明瞭です。
前出の経済評論家の「撤退の一手です」などといった“戯言”は気にせず、投資を継続するべきです。
んー、激しく同意ですね。
かなり影響力のある某経済評論家の主張を「戯言」とぶった切るその姿勢は、清々しいものがあります。
私も何があろうとも「相場に居続けること」これが正解だと考えています。
今回の記事を読んで、その思いはさらに確固たるものになりました。
最後に
今回の記事を書いた鈴木 雅光さんの主張のとおり、この場面で投資を辞めてしまうのはもったいないです。
インデックス投資は、長い時間をかけて自分の資産を育てていく投資方法です。
その道の途中では、今回のような暴落?の場面に何度も遭遇するでしょう。
そしてそんな時には、専門家面した人たちが「株を売れ売れ!」って言ってきます。
そんな言葉はすべて「戯言」です。
如何にそんな「戯言」に惑わされずに投資を継続するのか?
それこそが、私たちインデックス投資家にとって重要な点です。
常に相場に居続けること。
これが正解です!
〇〇こりんとかは、別に投資しなくたって稼いでいるでしょうに。慣れない投資家タレントを目指す理由が何かあるんですかねー?
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