ごましおです。
8月の連休で実家に帰省しました。
両親は健在で、2人とも仕事も退職し後期高齢者としてゆったり生活しています。
お金持ちではありませんが、別にお金に苦労してる風でもなく、何不自由なく暮らしているんだと思っていたんです。
そんな両親から思わぬ一言が。
「年金だけで生活するのは大変なのよ!」
んー、確かにテレビニュースとかを見ても「年金だけで豊かに暮らしている!」って人を見たことありませんよね。
年金で生活する老後の実際って、いったいどんなものなのでしょうか?
「All About」のマネー記事×2
生活総合情報サイトAll About(オールアバウト)に掲載されたこちらの記事。
どちらも老後生活の大変さがわかります。
67歳男性の場合
新潟県在住の67歳男性の場合です。
本人と妻の二人暮らし。
リタイア前の年収が400万円あったそうです。
現在受給している1月の年金額は次のとおり。
- 本人の国民年金と厚生年金:124,000円
- 厚生年金基金:30,000円
- 妻の国民年金:40,000円
- 合計:194,000円
夫婦2人で月に約20万円の年金収入ですが、支出が約22万円あるそうです。
ですのでアルバイトをして月に6万円ほど稼いでいます。
もし、体調不良やケガなどをしてアルバイトができなくなってしまったら、たちまち赤字になってしまいますね。
というかそもそも、、、
この記事でびっくりするのが「現在の貯蓄額」の欄。
- 現在の貯蓄額:預貯金15万円、リスク資産なし。
15万円って1か月の支出も賄えないじゃん!?
「現役時代にもっとこうしておけばよかったこと」との質問に対して本人は、
「もっと貯金をしておけばよかった。やはり、蓄えがあると精神的な余裕がまるで違う」と回答する投稿者男性。
また「副業でお金を稼ぐ手段をつくっておけばよかった。年金以外でお金を稼ごうとしても、稼ぐスキルがないと苦しい。仕方がないので今は誰でもできるようなアルバイトをしている」とも。
ご本人もしっかり自覚はされているようです。
その他の情報が記載されていないので詳細は不明ですが、現役時代に預貯金やリスク資産を貯められない理由が何かあったのでしょうか?
本人のリタイア前の年収は400万円。
妻が国民年金のみ受給しているということは、専業主婦で働いてはいなかったのでしょう。
だとしても老後を迎えるのに15万円しか預貯金がなかったら、その時点で「やばい!」って思わないとだめですよね?
現在の年金額に満足していないご本人。
その理由として「正直言って、この年金の額では生活できない。仕方がないので今はアルバイトをしてなんとか、かつかつに生活している。だが、やがてもっと老いぼれて、アルバイトもできなくなったら、たちまち食べていけなくなってしまう」と語っています。
んー、厳しい言い方ですが「それって誰のせいなんだ?」ってみんな思いませんかね?!
68歳独身男性の場合
秋田県にお住まいの68歳の男性の場合です。
家族構成が本人のみとなっていますので、現在は独身の方のようです。
リタイア前の年収が550万円。
現在の資産も預貯金1200万円、リスク資産300万円と計1500万円もあります。
これは期待できそう!
受給している年金は次のとおり。
- 国民年金と厚生年金:144,082円
妙に細かい数字になっていますが、本人がそう回答しているのでしょう。
で、毎月の支出が約14万円で見事に収入の範囲内!!
これは勝ち組か!?
ご本人は不満があるそうです。
「この金額では満足に生活できない。払った分だけ返ってこないのはおかしい」と年金制度に不満がある様子。
現在は完全リタイアしていて年金以外の収入はなく、年金で足りない支出については「貯蓄から少しずつ補填している」そう。
限られた年金額で生活するために「外食を控えスーパーマーケットで夕方以降に割引になった食材や弁当、惣菜を購入」して日々の食費を極力切り詰めているといいます。
やはり14万円の年金収入だけでは、節約しないとなかなか生活は厳しいようですね。
本人は日々の食費を切り詰めて節約しているご様子。
貯蓄も1500万円もあって十分な気がするのですが、本人にとっては不満なようです。
「とにかく稼げるうちには体力を使ってでも稼いでおくべきである。貯蓄もしておかないと年金生活ではなかなか豊かな暮らしができなくなってしまう。ギャンブルも好きだったからやめておけば良かった」
年金生活においては「旅行や趣味にお金を使えなくなるので残りの人生あまり楽しみがない。この年金の額で色々な障害や怪我、病気になった時に生活できるのか不安である。この年なので死んでも良いがもう少し未来が明るくなれば良い」と不満や不安は尽きない様子です。
「とにかく稼げるうちに稼いでおけ!」
「貯蓄しておかないと豊かな暮らしはできない!」
「旅行や趣味にお金が使えず人生楽しみがない!」
1500万円もの貯蓄を持っている人でも豊かな暮らし、旅行や趣味にお金が使えないって!!
ならいくら貯めておけばいいんだ!ってなりますよね。
1500万円あれば毎月5万円は使えるが、、
現在68歳で1500万円も資産をお持ちの独身男性。
仮に90歳まで生きるとして1500万円を使い切るとすると、
- 1500万円÷22年÷12か月=約5万円
となって、毎月5万円は使える計算になります。
14万円で倹約しながら生活できている人ですから、5万円余分に使ってよいってなればかなり贅沢できそうな気がします。
でもそんな計算どおりに行かないからご本人は不満があるのでしょう。
この辺りが難しい点だと思います。
老後生活を豊かにするために!
老後生活に関する2つの記事を見てみました。
どちらもやはり年金収入だけでは生活が厳しいと言わざるをえないようです。
貯蓄が15万円しかないのは論外ですが、1500万円あったとしても満足できないとするなら、多くの人にとって老後に豊かな生活を送るのは不可能になってしまいそうです。
老後生活を豊かにするためにはどうしたらよいのでしょう?
貰える年金額は事前にわかる!
まず重要なのが、自分はいったいいくら年金を貰えるのか?ということ。
これば実はみんなわかっています。
「年金定期便」が毎年送られてくるからです。
現在まで納めた年金保険料に対して、65歳時点でいくらもらえるのか?が算出されています。
私の45歳時点での年金額を確認すると100万円ちょっとでしたw(多いか少ないかわからん涙)
まあ、その後20年間は年金保険料を収めるのでしょうから、もっと貰える額は増えるのですが。
もし、今仕事も辞めて収入なし!になったとしたら(FIRE?)、65歳からは年間で100万円くらいしか貰えないってことです。
だとしたら月に10万円もありませんよw
と、いった感じで皆さんも年金額も事前に判明しているのです。
すなわち年金を貰い始めてから「聞いてないよ~!」は通用しないということ。
年金の不足分をどうするかは自己責任!
事前に貰える年金額を確認すると、到底それだけでは不足するだろうな~ってなると思います。
で、不足分をどうするかは全て自己責任です!
なんですが、そこは国も見放しているわけではありません。
その年金不足分を補えるようなシステムを作っています。
それは、確定拠出年金制度であったりiDeCoであったり、新NISAであったりするのです。
これらの制度は(企業型確定拠出年金は違いますが)、日本国民なら誰でも活用できる制度です。
「国がオススメするものは陰謀だから」と言って近づかない人もいるようですがw、使うも使わないのも個人の自由。
そしてその結果も個人の責任に帰結します。
結局、早めの準備が大切!
自分の老後に貰える年金額やそれを補う各種制度。
これらに無関心な人には、恐らくそれ相応の老後生活が訪れるのでしょう。
記事に登場した二人がふたりとも言っていたことは「現役時代にちゃんと準備しておけばよかった!」です。
いざ老後を迎えて後悔しても、この記事の2人のようにもう取返しがつきません。
結局、早めに気づいて早めに準備するのに越したことはありません。
では、早めに準備するって?
それはいつから??
当然、人生で一番若い「今」からです。
新NISAの限度額1800万円をオルカンで埋めれば、老後問題なんて無きに等しいです。
しかし、そこまで資産がなくても老後になってからも資産運用を継続することだって可能なのです。
50歳から65歳までの15年間、コツコツとオルカンを積みあげる。
65歳で年金を貰い始めたからと言って、資産運用はそこで終わりではありません。
その後、まさに死ぬまで資産運用を継続すれば、15年なんて短期間ではなく、それこそ40年、50年と運用を継続できるのです。
まとめのようなもの
結局、年金だけではどんなに節約しても、老後の生活費すべてを賄うのは難しいでしょう。
残念ながら、それは今後も変わらないと思います。
でも、新NISAの活用によって真の長期投資家が日本にたくさん増えれば、
- 年金なんて少ないけどお小遣いみたいなものだから!
- 若い時から資産運用してれば問題ないよ!
- 老後の心配なんてしないで、若いうちからお金をドンドン使おう!
って意識が変わっていくのではないでしょうか?
今のように「老後は大変だ」「年金だけじゃ暮らせない」「夢も希望もない老後生活だ」ってみんながみんな言っていたら、特に若い人がお金を使わなくなってどんどん景気が悪くなってしまいます。
私の老後生活がどんなものになるのかはわかりませんが、少なくとも「ちゃんと準備しておけば、まったく問題ないよ!」と言えるようになりたいと思います。
老後生活を満喫している人はテレビ的には面白くないので、そんな人の意見は採用されないようになっているんでしょうね!
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