ごましお(@okowa1215)です。
日銀による政策金利の0.25%への利上げによって、最近は日本でも各種金利が上昇しています。
私たちが保有している生活防衛資金や無リスク資産をどこに置くのか?
やはりそれらの資金といえども安全&金利の高い場所に置きたいものです。
生活防衛資金と無リスク資産とは?
まず、生活防衛資金と無リスク資産とは何か確認しましょう!
私は常々「新NISAでオルカン購入」をオススメしていますが、それは資産運用全体の中では一部分です。
資産運用全体のイメージを図にすると⇩こんな感じになります。
- 「生活費」は毎月の生活全般に使うお金
- 「生活防衛資金」は不測の事態に備えるお金
- 投資に使えるお金を「無リスク資産」と「リスク資産」に分ける
- 「無リスク資産」は価格変動のないお金(元本保証)
- 「リスク資産」は価格変動のあるお金
- 「無リスク資産」と「リスク資産」を50:50で保有
- 「リスク資産」はオルカンを購入
イメージを図にすると理解しやすいですね。
生活費と生活防衛資金の置き場
生活費は毎月の生活全般に使うお金ですから「利便性」を重視します。
これは銀行の普通預金口座に置きましょう。
生活防衛資金とは不測の事態が発生して収入が途絶えた時に、当座の生活を送れるようにするための資金のことです。
- 突然仕事をクビになった。
- 怪我や病気で働けなくなった。
- 職場でハラスメントを受けて、転職を余儀なくされた。
- 自然災害にあって収入がなくなった。
様々な状況が発生して、当座の生活費に困ってしまうかもしれません。
そんな事態に備えて、あらかじめ準備しておくお金のことを生活防衛資金といいます。
こちらの記事では、生活防衛資金は実際の生活費の3~6か月分を確保することと述べました。
この生活防衛資金についても「不測の事態」がいつ発生するか分からないので、やはり出し入れのしやすい預金口座が置き場所としておすすめです。
銀行の預金金利はどうなってる?
では、主要銀行の現在の預金金利を確認してみます。
見事に3行とも横並びです。
日銀の利上げの影響を受けて前回調査した時に比べて、すべて上昇しています。
次に、一部ネット銀行を確認します。
⇧これらの銀行はネット証券会社と連携させることで、通常よりも高い普通預金金利を得られます。
- SBI新生銀行は無条件で0.3%
- 楽天銀行は300万円までが0.18%、それ以上は0.12%
- au自分銀行は無条件で0.13%、auPAY及びauPAYカードとの連携で最大0.23%
SBI新生銀行と楽天銀行は、前回調査時よりも上昇しています。
SBI新生銀行は大手主要銀行の預金金利の3倍の金利です。
SBI証券の口座と連携させるだけで適用されますので、使わないのはもったいないです。
ちなみにより金利の高いSBI新生銀行の定期預金ですが、中途解約については
この預金は、当行がやむを得ないと認める場合を除き、満期日前の解約はできません。
パワーダイレクト円定期預金商品説明書
と規定されており、生活費や生活防衛資金の置き場所としては不適ですね。
私は以前は楽天銀行を置き場にしていましたが、金利の変化によって最近はSBI新生銀行に変更しました!
無リスク資産は個人向け国債変動10へ!
無リスク資産の置き場所は、やっぱり「個人向け国債変動10」がおすすめなんですが、なぜか金利は前回よりもちょっと下がりました。
最新の募集金利はが0.61%と、前回調査時の0.69%からちょっとだけ低下しています。
しかしながら、おすすめであることに変わりはありません。
なぜ私が個人向け国債変動10をおすすめするのか??
それは、個人向け国債変動10は「債券投資」でありながら「価格の変動がない」から。
本来「債券」を購入すると、その価格は毎日変化します。
金利が上昇すれば債券価格は下落し、金利が下落すれば債券価格は上昇します。
しかし「個人向け国債変動10」は金利が上昇しても「債券価格」は下落しないのです。
日銀が政策金利を0.25%に利上げしたことからもわかるように、今後日本の金利は上昇しやすくなります。(と思う)
本来なら金利上昇が見込まれる時は、債券を購入すべき時ではありません。
しかし「個人向け国債変動10」なら問題なし!
金利がどんなに上昇しようと関係なしです。
しかも、ちゃんと金利の上昇に追従して利子の金利も上昇してくれます。
⇧詳しくはこちらの記事にまとめています。
全く注目されない(=売り手が儲からない)商品である「個人向け国債変動10」は、とってもオススメな商品なんです。
資産運用のイメージをしてみる
ここまで生活防衛資金や無リスク資産の置き場を考えてみました。
最後に、初心者の人にもわかるように実際の資産運用をイメージしてみたいと思います。
平均貯金額から資産を決める
元手となる投資資金についてはこちらの記事を参考にします。
20代から50代の平均貯金額は⇩のとおり。
各年代によって幅がありますが、ここでは私の状況とあわせて40代の2人以上世帯の平均値を取ります。
★総資産額(貯金額ですが)=825万円
毎月の生活費は?
毎月の生活費はこちらの資料から採用します。
各世代の消費支出は⇩のとおり。
40代の消費支出は、月32.65万円となっていますので、今回は32万円としてみます。
★生活費(消費支出)=32万円
資産運用のイメージは?
総資産825万円の場合のイメージ
それぞれのお金の置き場です。
- 証券口座と連携したネット銀行普通預金:225万円
- ネット証券の個人向け国債変動10:300万円
- ネット証券でオルカン:300万円
- 合計825万円
となりましたが、いかがでしょうか?
価格変動はあるのは「オルカン」だけ
これら資産の中で価格が日々変動するのは、リスク資産である「オルカン」だけです。
そのオルカンは、悪い時(暴落時)には最大で50%くらいまで減少してしまいます。
仮に明日暴落が起きてオルカンが50%になったとしても、全体の資産は825万円が675万円になるだけです。
(オルカン300万円が150万円に!)
それが嫌だと思う人は、無リスク資産である個人向け国債変動10の比率を上げて調整します。
まだまだ耐えられそうだと思えば、リスク資産であるオルカンの比率を上げます。
どうでしょう?
案外、簡単ではないですかね?
最後に
生活防衛資金と無リスク資産の置き場所、そして資産運用のイメージを考えてみました。
これまで日本では、金利の無いのが当たり前になっていました。
しかし今回の政策金利の利上げによって、日本も普通の金融政策が出来る国になってきました。
植田日銀総裁は、今後の利上げにも積極的なようです。
ですので、今後は日本の金利は(長い目で見れば)上昇していく可能性が大きいです。
政策が変わるのであれば、私たちの資産運用もそれに合わせてマイナーチェンジをしていかなければなりません。
ちょっとしたことですが、世の中の変化に注意を向けて取り残されないようにしましょう!
米国は利下げを開始し我が国は利上げを開始する。ということは金利差に注目が集まって進行していた過度な円安も解消されるんですかね??
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