ごましお(@okowa1215)です。
2024年から始まった新NISA制度。
開始から10カ月が過ぎました。
まだ新NISAを使っていない人。
これから新NISAで資産運用を始めたい人。
始めてみたものの良くわからない人。
そんな人のために攻略法を教えます!
前回の基礎編に続いて「実践編」です。
購入する商品は??
ずばり「オルカン」です。
オルカンとは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の商標登録された略称のこと。
このオルカンを「つみたて投資枠」でも「成長投資枠」でも購入して積み上げていきます。
なぜオルカンをおススメするのか?
それは、次のような条件をクリアーした商品だからです。
世界の国や地域に分散されている
オルカンは2024年3月現在で47の国と地域に分散して投資しています。
オルカンという投資信託を購入すれば、世界の時価総額(世界中の株を集めた総額)の約85%に投資することができます。
コストが安い
多くの投資信託の中でもコストが極めて安いです。
年間の運用管理費用(投資信託を管理運用するためのコスト)が0.05775%です。
これは事前に判明しているコストの必要最低額を意味しています。
これは100万円分のオルカンを購入したとして、1年間で約600円しかコストが掛からないということです。
その他に必要となる経費(株を売り買いしたり、事務処理したりする経費)を含めても、1年間で0.131%です。
これは1年間運用した後で判明する事前にはわからないコストを加味したものです。
先ほどの100万円の例ならば1年間で約1300円のコストです。
比較のために、最近人気のあるインド株投資信託の例を挙げてみます。
「iFreeNEXT インド株インデックス」は、インド株投資信託の中でも人気の商品です。
年間の運用管理費用は0.473%、その他の経費を含めるとは1.383%でした。
これはオルカンの費用の10倍です。
インド1国に投資するよりも、全世界の47か国に投資した方が安いコストになる。
不思議な話ですがこれが現実です。
とにかく人気がある!
オルカンはとっても人気があります。
2024年10月7日現在で純資産総額が約4.2兆円もあります。
純資産総額とは、その投資信託がいくらのお金を集めているのかを表しています。
オルカンは、日本国内にある投資信託中で第2位の純資産総額です。
これには2つの良い面があります。
一つは繰り上げ償還のリスクが極めて低いということ。
人気のないお金が集まらない投資信託は、途中で運用を辞めてしまうことがあります。
これを「繰り上げ償還」といいます。
新NISAの投資期間が無期限になったのに、途中で商品がなくなってしまったら大変です。
だいたい100億円以上のお金が集まっていれば問題ないといわれています。
その点オルカンはその何倍もお金を集めているので問題ありません。
2つ目はスケールメリットがあるので、よりコストを低減できます。
少ないお金しか集められないと何をするにもコストが嵩みます。
オルカンはそもそも極めて安いコストですが、お金がいっぱい集まったことでより低いコストを維持できています。
とにかくオルカンで問題なし!
他にもオルカンの良い点はいっぱいありますが、とにかくオルカンを買っておけば問題ありません。
特に初心者の人は、あれこれその他の商品に目を向けるよりも、このオルカンをいかに積み上げるか?に集中すべきだと思います。
きっとそんな思いに応えて成長を続けてくれるはずです。
つみたて投資枠の活用法
さて、そんなオルカンを新NISAで購入するのですが、まずはつみたて投資枠について考えてみます。
つみたて投資枠は1年間で120万円まで、最大で600万円まで入れることができる入れ物です。
そして、毎月決まった金額を積み立てていく「積み立て投資」をすることになります。
毎月の投資金額は?
まず考えるべきことは、毎月いくら積み立て投資をするのか?
下の表は毎月の投資額と、1年間の総投資額そして満杯になるまでの期間を表しています。
1か月当たりの金額 | 1年間の金額 | 満杯になるまでの期間 |
---|---|---|
10万円 | 120万円 | 5年 |
5万円 | 60万円 | 10年 |
3万円 | 36万円 | 約17年 |
1万円 | 12万円 | 50年 |
毎月10万円以上を積み立て投資してしまうと、1年経たずに年間の限度額120万円になってしまいますので10万円が限度となります。
この表を参考に自分の収入や生活費を勘案して、無理なく継続できる金額を決定しましょう。
金額を変えない、積み立てをやめない!
この積み立て投資で重要なことは、可能な限り「投資金額を変更しない」ことです。
そして決して途中で「積み立てをやめない」ことです。
例えば相場が急変してオルカンが大きく暴落してしまう時もやってきます。
そんな時は怖くなってしまって積み立て額を減らしてしまったり、最悪なことには積み立て自体をやめてしまう人が結構いるのが現実です。
しかし、毎月決まった額をコツコツ積み立てるメリットというのは、安い時に多くのオルカンを購入できることです。
もし暴落して安くなった時に積み立てをやめてしまったら、結局それはオルカンが高い時だけ投資したことになってしまいます。
それでは利益を得ることはできません!
金額を変えざるを得ない時は?
また生活環境の変化などによって、仕方なく積み立て金額を減らす必要があるかもしれません。
出来ることなら同じ金額を淡々とコツコツ積み上げていくことが理想ではあります。
ですので生活の他の部分で出費を減らして、積み立て金額を保てる努力をしてみてください。
そんなこと言っても収入が減ったら無理!!
って思うあなた。
ちょっと考えてみましょう!
新NISAで投資をするということは、、、
新NISAでオルカンを買って運用をするということは、それは自分の将来のお金の心配を自分の力で解決しようとすることです。
今までは他人に頼って将来のお金の心配を解決していませんでしたか?
他人に頼ってお金の心配を解決すること。
それは保険です!
ズバリ言って必要ない保険が2つあります。
学資保険と個人年金保険です。
これら2つは(まあ他にもありますが)、他人に自分のお金を預けて運用してもらう商品です。
ここが重要な点です。
あなたは新NISAで「自分で運用すること」を開始したのです。
今まで他人に任せていたことを自分でやりましょう!
学資保険と個人年金保険を契約しているなら、とっとと解約してその掛け金分を毎月の積み立てに当てましょう。
それこそが自分で将来のお金の心配を解決するということです。
払った額より少なくなって損?!
保険を解約すると「今まで払った額より少ない払戻金しかないから損だ!」と言う人がいます。
これは古今東西、保険を解約しない・させない常套句です。
なぜマイナスになるのでしょう?
↓とある学資保険の解約払戻金のイメージです。
それは、そのお金で他人を養っているからです。
他人とはすなわち保険屋さんですw
自分のお金で自分の未来と保険屋さんの生活を支えているんです。
そりゃマイナスにもなりますw
もうそんなことは止めていいんです。
マイナスになった金額は損ですし(だまされて)悔しいですが、残念ながら過去は変えられません。
なので知識がなかったのだと諦めましょう。
それよりも他人にお金を預けて運用してもらう効率の悪さに気づけたのは財産になります。
さっさと解約して、そのお金でオルカンを買いましょう!
ちなみに私も20年近く続けた個人年金保険をサクッと解約しました。
気分は爽快でしたよw
積み立て設定は一度決めて放っておく!
つみたて投資枠でオルカンを毎月決まった金額だけ購入し続ける。
これがつみたて投資枠の活用法です。
つみたて投資枠の良い点は、一度決定した投資設定が変更するまで機械的に実行されることです。
自分で毎月のオルカンの価格を見ながら投資しようとすると、どうしても恐れや期待感などの感情に邪魔されてしまいます。
この機械的にコツコツと淡々とお金をオルカンに変えていくこと。
これがとんでもない場所に行くことができる原動力になります。
小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道
イチロー(野球選手)
私の好きな名言です。
ということで、新NISA攻略法・実践編①はここまでです。
次回は実践編:成長投資枠とQ&Aの予定です。
保険だけじゃなく固定費の削減は不断に続けたいですよね!
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