ごましお(@okowa1215)です。
2024年から始まった新NISA制度。
開始から10カ月が過ぎました。
まだ新NISAを使っていない人。
これから新NISAで資産運用を始めたい人。
始めてみたものの良くわからない人。
そんな人のために攻略法を教えます!
今回は、前回の実践編①に続いて「実践編②」です。
成長投資枠で何を買う?
新NISAで悩む人が多いのがこの「成長投資枠」の使い方。
購入できる商品が厳選されていた「つみたて投資枠」に比べて、この成長投資枠では様々な商品を購入することができます。
やっぱりオルカンが正解!
投資を趣味として楽しみながら行う人。
自分なりの投資に関する考えがあって、それを実践している人。
↑こんな人は自分が思う「最善の」商品を購入してください。
でも、初心者で何を買って良いのかわからない人や、そもそも趣味や楽しみとしてではなく将来のお金の心配を解決したいと考えている人は「オルカン」一択です。
高配当株が人気ですが、、、
成長投資枠で人気があるのは何と言っても「高配当株」です。
高配当株の弱点は受け取る配当金に対する「税金」です。
そもそも税金が発生しない新NISAでは高配当株の弱点が克服されていることから、成長投資枠で高配当の個別株や高配当ETFなどを購入している人も多いでしょう。
しかし、特に初心者の人にはこの「高配当株投資」はオススメしません。
なぜならある意味「非効率」だからです。
高配当株投資は高い配当利回りが魅力であって、年4回など決められた月に配当金や分配金を受け取ることができます。
しかし、配当金や分配金は空から降ってくるわけではありません。
当然、配当金や分配金を受け取るということは、それだけ株価や投資信託の価額が値下がりすることを意味します。

オルカンのように配当金・分配金を出さない商品と比較すると、分配金・配当金を出すとそれだけ基準価額が低くなってしまいます。
ですので、将来のお金の心配を解決しようとする場合には、一旦受け取った配当金・分配金で再度同じ商品を買って低くなった基準価額を戻す必要があります。
これを「配当金再投資(戦略)」と言います。
この配当金再投資は自分でやらなければなりません。(自動化もできますが、、)
現在のお金の心配を解決したい人ならこの配当金を受け取ることは魅力的ですが、将来のお金のために資産運用をしているのなら、オルカンのような無分配のインデックスファンドが最適です。
そもそもが配当金・分配金を支払わずに、オルカンの中で勝手に再投資してくれるからです。
買って積み上げて行くだけで、世界中の株式から得られる配当金を自動で再投資してくれるのがオルカンです。
面倒くさい作業はオルカンに任せてしまいましょう!
成長著しいインド株も人気ですが、、、
人気のあるインド株ですが、やはりコストの高さがネックになります。
株や投資信託などリスク資産の中で、将来的に一番値上がりする商品が事前に判明しているなら、高いコストを支払うことも問題ないでしょう。
しかし、誰にもどの商品が値上がりするのかは事前にはわかりません。
(私はわかる!って言う人がいたら詐欺師ですので気を付けましょう。)
事前に唯一判明しているのは「コスト」だけです。
ですので「高コストであること=投資するに値しない商品」と断言できます。
特に株式投資を始めたころは、さまざまな魅力的な商品を購入したくなるものです。
しかし、それらの商品の多くはあなたに利益をもたらさない「ゴミ商品」です。
このことは決して忘れないでください。
成長投資枠の投資戦略は「早く」使う!
成長投資枠は1年間で240万円、総額で1200万円まで使うことができます。
また、つみたて投資枠のように必ず積み立て投資をする必要はありません。
(もちろん積み立て投資をしても構いません。)
そんな成長投資枠での基本戦略は「早く」使うことです。
毎月10万円以上投資できるなら
毎月の収入が多い人で、毎月投資に回せるお金が10万円以上あるなら、つみたて投資枠で10万円を投資し残りのお金を成長投資枠で投資します。
成長投資枠は毎月20万円×12か月=240万円ですから、つみたて投資枠と合わせて毎月30万円まで「積み立て投資」可能です。
しかし毎月30万円も積み立て投資できるということは、おそらく月収が50万円以上あるような人でしょうからそんなに多くはないですよね。
もちろん私もそんなに稼いでいませんw
余力が生じたら購入する
だとしたら、毎月の積み立て投資は「つみたて投資枠」のみと決めてしまいましょう!
そして何かの機会に余力が生じたら、そのお金は成長投資枠を使ってオルカン購入にあてましょう。
それはボーナスかもしれませんし、子供がもらったお年玉かもしれません。
もしあなたにある程度の貯金があるのなら、その中で投資に使っても良いと思えるお金は「すぐに(早く)」成長投資枠でオルカンに変えてしまいましょう。

↑この図は1925年から2023年末までの日米株式のチャートです。
すごい勢いで右肩上がりになっています。
この図から言えることは、可能な限り「早く」株式を買っていれば、それだけ儲かったということです。
株式市場は歴史的に何度も大きな暴落に見舞われてきました。
しかし、そのたびに不死鳥のように復活して成長を続けてきています。
その成長を捕まえて飛び乗るためには、「早く」お金を株式に変えることが重要なのです。
ですので成長投資枠での基本戦略は「早く」使うことになります。
無意味な積み立て投資はしない!
仮にあなたに貯金があって50万円を投資に回しても良いと考えているとします。
基本戦略に沿うなら、私のアドバイスは「その50万円ですぐに(早く)オルカンを買え!」です。
例えばこの50万円を10分割して5万円ずつ10か月間、積み立て投資をしたくなるかもしれません。
しかし、50万円を投資に回して良いと考えているのなら、分割して積み立て投資をすることに意味はありません。
50万円を一気に投資してしまって、そのあとすぐ暴落が来てしまったら残念ですが、ちょっと待てばまた復活してくれるはずです。
そもそもオルカンを購入する(オルカンだけでなく株式全般を購入する)と、必ずいつか暴落には見舞われます。
その時、過去の事例と同様だとするなら「最大50%減」になる可能性だってあります。
こればかりは「株式に投資するということはそういうことなんだ」と思って(諦めて)投資するしかありません。
240万円あるなら!
ということで、基本戦略に乗っ取って成長投資枠を使うのであれば、暴落することを考慮したうえで投資に回してもよいと思える余力(貯金とか保険の解約金とか相続財産とか宝くじの当選金とかw)が240万円あるのなら、今すぐにオルカンを購入してしまいましょう!
もしかすると、今現在は投資するにはよい環境ではないかもしれません。
でも「いつが投資するに相応しい時か?」なんていうことは誰にもわかりません。
アメリカ株がどうなるか?ドル円相場やユーロ円相場がどうなるのか?そもそも世界が平和なのか?明日宇宙人が地球を侵略しないのか?w
↑こんなことが事前に見通せる人はいませんよね。
「私にはわかる!」という人がいたら、その人は詐欺師ですから信じてはいけません。
ですので投資する時期に迷うのであれば、「早く使う」という基本戦略にあった方法で投資してください。
あとはできるだけ長く運用する
「つみたて投資」と「成長投資枠」それぞれの投資戦略を考えてみました。
あれこれ考えずに「新NISAでオルカンを積み上げていく!(早めに)」というのがその戦略です。
文字にしてまとめてしまうと簡単ですね。
あとは、積み上げたオルカンをできるだけ長く運用し続けることになります。
先ほどオルカンのような株式(リスク資産全般)に投資した場合、最悪な時には半分になる可能性があると言いました。
その半分になったオルカンが元の金額に戻って来て、その金額を超えていくまでにはある程度の時間が必要になります。
リーマンショックを例にとると回復までに6~8年の時間が必要でした。
ですので、最低でも10年以上は買ったオルカンは「売らない(運用を継続する)」とこが重要です。
暴落して投資したお金が長い時間マイナスになっていることほど辛いことはありません。
でも安心してください。
みんなそうですから(私も辛いです)w
その必ず訪れる「辛い期間」を乗り越えた先に大きな利益がやって来るのです。
そのことを忘れずに暴落を一緒に乗り越えましょう!
ということで新NISA攻略法・実践編②はここまでです。
次回は新NISA攻略法・売却編とQ&Aで完結の予定です。

高配当株投資やインド株の成長力は魅力的ですよね。でも買って積み上げて放置できるオルカンが初心者さんにはピッタリです。と、いうことはベテランさんにもね!
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