ごましお(@okowa1215)です。
2024年10月11日に「PayPayアセットマネジメント株式会社」が2025年9月末に事業を終了することを発表しました。
問題なのは、PPAM(PayPayアセットマネジメント)が運用していた投資信託がどうなるのか?
PPAMが運用している12銘柄中4銘柄が繰り上げ償還の方針です(まだ予定だそうですが)。
繰り上げ償還される投資信託は?
事業終了のお知らせに記載されているAAPMが運用する投資信託の一覧がこちら。
ファンド名、今後の方針、10月18日現在の純資産総額をまとめてみました。

上から4銘柄が繰り上げ償還される予定です。
ここで注目すべきは各ファンドの純資産総額でしょう。
繰り上げ償還の基準は?
一般的に純資産総額100億円を超えていれば繰り上げ償還の危険性は低いと言われています。
また、投資信託説明書(交付目論見書)には繰り上げ償還される場合の条件が示されています。
多くの場合は、純資産総額が10億円や30億円を下回った場合とされるようです。
先ほどの表にこの繰り上げ償還の条件を追加したのがこちら。

株式ファンドは10億円、債券ファンドは20億円を下回った場合に繰り上げ償還する場合があるとされています。
純資産総額を赤字にしたのは、すでにその償還の条件を下回っているファンドです。
運用会社を変更する予定の2つのファンド(先進国株式、世界株式)も、繰り上げ償還の条件とされる10億円を大きく下回っています。
これって大丈夫なんでしょうか??
そもそも売れていません!
私が新NISAでの購入をオススメしている「オルカン」は、純資産総額4.4兆円を超えています。(2024年10月現在)
それと比べると(悲惨なぐらい)AAPMの商品は売れていません。
純資産総額がもっとも大きい(191億円)の「LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド」の信託報酬は0.5335%です。
そのうちAAPM(委託会社)の取り分となるのは0.13%であって、毎年約2400万円の収入となります。
191億円のファンドを1年間運用した対価が2400万円なのです。
純資産総額が最も少ない(2.5億円)「PayPay投資信託インデックス世界株式」(繰り上げ償還はされない!)の場合は、年間0.018%で45万円しかありません!!
1年間で45万円ですよ。
どうやって今後運用していくのでしょう??
運用会社変更してもダメじゃね??
ということで、まったく稼げないファンドたち。
繰り上げ償還予定の4銘柄以外は運用会社を変更するとのことですが、結局変更先でも繰り上げ償還されそう。
純資産総額100億円を超えている2銘柄以外を保有している人は、早めに撤退したほうがよさそうですね。

数十年先も安心なファンドを!
資産運用の道はとっても長いです。
私たちが想定している長期投資は、10~数十年間の期間になるのです。
もしかしたら50年を超えるかもしれません。
そんな長い旅路を一緒に歩むファンドは、やっぱり純資産総額が大きくて運用のしっかりした商品を選ばなければなりません。
そう考えるとやっぱり「オルカン」になるんですよね。
安心感がまったく違いますから!

投資信託の運用会社も淘汰が進んでいきそうです。今後はファンドの中身とともに運用会社の選別もますます必要になりますね!
コメント