オルカンと楽天・プラス・オールカントリー。2024年10月の月報を確認!10月はニュースがいっぱい!!【徹底比較】

徹底比較シリーズ
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MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)をベンチマークとする2つの投資信託。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):通称「オルカン」
  • 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド通称「楽天・プラス・オールカントリー」

これら2つの投資信託は、どちらが新NISAで購入するのに相応しいのか?

最新の2024年10月の月報の内容を確認してみました。

騰落率と純資産総額

騰落率と純資産総額の変化を確認します。

騰落率を確認

楽天・プラス・オールカントリーは2023年10月27日に設定されたことから、今回から1年間の騰落率を比較できるようになりました。

オルカンはベンチマークとぴったり同じ38.9%の上昇。

楽天・プラス・オールカントリーは、それより0.4%劣後した38.5%の上昇となりました。

前回の比較記事で確認しましたが、楽天・プラス・オールカントリーの年間総コストは0.195%と計算しました。

↓楽天・プラス・オールカントリーの費用概算

これが正しいとすれば、オルカンと楽天・プラス・オールカントリーの年間のコスト差は0.082%となります。

しかし、騰落率では1年間で0.4%の差になっています。

騰落率は基準価額から算出

楽天・プラス・オールカントリーの月報では、ファンドの騰落率は「分配金再投資基準価額を基に算出」と明記されていますので実際の価額の変化値です。

オルカンも同様の計算方法でしょうから、すべてのコストを加味した場合は0.4%の差が付いたということでしょう。

表に現れているコスト以外のコスト(隠れコスト)を含めると、楽天・プラス・オールカントリーの年間コストは0.513%程度になってしまいます。

んー、これだとかなりコストが大きくなってしまいますね。

とにかく私たち投資家側からすると計算したコストよりも、実際の価額の騰落率の方が重要です。

すべてを加味した結果が今の基準価額ですからね。

事前に私が予想した通り、新規設定の楽天・プラス・オールカントリーは、特に1年目は必要以上にコストがかかるという結果になりそうですね。

残念ながら「新規に設定された投資信託に飛びつくべきではない!」という私の考えは間違ってはいないようです。

純資産総額の状況

直近3か月の純資産総額の変化です。

オルカンは2024年6月以来の4000億円超えの増加です。

しかも4375億円の増加は過去最高値を更新です!

楽天・プラス・オールカントリーも299億円増加であり、どちらも大きく純資産を伸ばしました。

中身の確認

それぞれの投資信託の中身を確認してみます。

国別比率の比較

ベンチマークである「MSCI ACWA」では国別順の4位にまだ「中国」が居座っています。

2位の日本ですが、前回までギリギリ5%を保っていましたが、今回は5%を割り込んでしまいました。

その分米国が1%近く上昇です。

やっぱりまだまだ米国株は強いですね。

トランプ元大統領の復活で、ますます米国が力をつけるのか??

オルカンと楽天・プラス・オールカントリーの米国比率は、ベンチマークに常に劣後し続けています。

頑張って食らいついて比率を上げてもらいたいですね。

採用銘柄の比率

採用銘柄の比率を確認してみます。

2つのファンドではNVIDIAが世界第1位になっています。

ベンチマークでの差も0.03%しかありませんから1位が逆転しそうですね。

NVIDIAの成長がすごいことになっていますね。

NYダウにも採用されましたし。

今現在の勢いがある銘柄の比率がちゃんと連動して増えていくのが、オルカンなどの時価総額加重平均型投資信託のメリットです。

何もしなくてもちゃんと変化に追従してくれます。

楽天・プラス・オールカントリーの4位には、新興国株のETFである「IEMG」が相変わらず居座っています。

しかも、前回の2.4%から2.8%へと増加しています。

んー、なかなか一直線に減少させることは難しいようです。

今後に期待ということでしょうか。

関連ニュースが2つ!!

2024年10月は、2つのファンドに関するニュースがありました。

オルカン生誕6周年!

2018年10月31日に設定されたオルカンは6周年となりました!!

これからも低コストで質の高い運用を継続してほしいですね。

6年なんて投資期間から考えたらまだまだ「短期」です。

30年でも60年でも運用を継続して、私たちの資産を増加させてください!!

楽天・プラス・オールカントリーに名称変更!

楽天オールカントリーは2024年10月17日に名称を「楽天・プラス・オールカントリー」に変更しました。

「楽天・プラス」シリーズのお知らせ

「楽天・プラス」シリーズであることを明確にするための変更です。

楽天・プラス・シリーズは、楽天証券の取扱いファンドのなかで運用管理費用(信託報酬)が最安かつ、投信残高ポイントプログラムの対象となる商品のことです。

楽天・プラス・オールカントリーを楽天証券で保有すると、年間0.017%の楽天ポイントがもらえます。

SBI証券の投信マイレージでは、オルカンを保有すれば年間0.0175%のポイントをもらえますので、それに対抗するものですね。

楽天証券をメインにしている人は、オルカンではポイントが付きませんが楽天・プラス・オールカントリーではポイント獲得ができます。

それぞれの証券会社が切磋琢磨していて、投資家側からしたらよいことですね。

楽天・プラス・オールカントリーの信託金限度額引き上げ!

楽天・プラス・オールカントリーは信託金限度額を5000億円から2兆円に引き上げました。

信託金限度額とは、投資信託の規模の上限を定めたものです。

楽天・プラス・オールカントリーは設定から1年で純資産総額2000億円を突破しています。

5000億円だと数年で上限に達してしまいますので、今回それを2兆円まで一気に引き上げたということですね。

純資産総額が2兆円に到達するような規模の大きなファンドを目指す姿勢です。

これからの楽天・プラス・オールカントリーの成長に期待しましょう!

最後に

さて、今回で楽天・プラス・オールカントリーが設定から1年経過しました。

1年間の詳細なコストは判明していませんが、やはり設定初期の投資信託はコスト高になることは間違いないようです。

特に同じベンチマークに連動する、規模の大きな先輩ファンドであるオルカンと比較してしまうと、楽天・プラス・オールカントリーがまだまだ若いファンドであることがわかります。

また、その比較は同時にオルカンの質の高さも理解させてくれます。

この比較結果からも、私は自信をもってオルカンの保有を継続できます。

どちらのファンドを買おうか迷うのならば、今の段階ではオルカンしかありません。

新NISAではオルカンを積み上げる。これが正解です!

ごましお
ごましお

ライバルの存在はそれぞれのファンドの質を高めてくれます。それはそのまま投資家の利益に直結します。これは良い傾向ですよね!

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