ごましお(@okowa1215)です。
米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF)運用資産総額が7兆ドル(約1100兆円)を突破したそうです。
1100兆円ってすごい金額ですよね?!
アメリカFRBは9月に0.5ポイント、11月に0.25ポイントの利下げを実施しましたが、まだまだ米国金利は高いままです。
この米MMFは日本の証券会社でも購入できます。
出し入れ自由、売買手数料無料、ほぼ元本割れしない「外貨MMF」です。
皆さん活用してますか?
証券会社もおすすめしてます!
SBI証券の外貨建てページに行くと上のようなお知らせがあります。
外貨を外貨のままで持っていても金利が付きません。
そこで金利が付く「外貨MMF」をオススメしているわけですね。
11月15日現在のSBI証券の「外貨MMF」の金利です。
- ブラックロック:4.153%
- ニッコウ:4.093%
- ノムラ:4.164%
- ゴールドマンサックス:4.222%
いずれも4%前半の高い金利を維持しています。
外貨MMFは投資信託です。
外貨MMFは比較的安全な短期の債券等に投資する「投資信託」の一種です。
基準価額の値動きはほとんどありませんので、ほぼ銀行預金のように使うことができます。
しかし、投資信託なので年率で0.7~1%程度(かなり高コスト!)の信託報酬が必要です。
それを加味して考えてみると、今現在は3%前半の金利がもらえる商品ということになります。
まあ、ほぼ元本保証で3%の金利だと考えれば、割と良い商品ではないでしょうか?
ただ、今後利下げによって短期金利が低下することが予想できますので、長期運用の対象にはなりにくいです。
まだ外貨を持ったことがなくて、ドルなどを保有したい人が最初に買う商品としてオススメできるのではないでしょうか?
私は米ドル建ての債券(利付社債と割引米国債)と債券ETFを保有しており、決まった時に米ドルの利金を得ています。
昨年1年で約1000ドルくらいでした。
これの一時的な置き場所として外貨MMFを活用しています。
外貨MMFの損益は譲渡所得!
外貨MMFは投資信託ですから、その売買益は「株式等に係る譲渡所得」に分類されます。
そしてその他の株式等の損益とぶつけて「損益通算」することができます。
外貨MMFは手数料無料で売買できますし、円貨→外貨、外貨→円貨、外貨→外貨の売買も可能です。
ドル建てでは元本割れの可能性も極めて低く、毎日分配金が計算され月末にまとめて再投資されます。
ということはドルで見た場合には、毎月徐々に増えていきます。
しかし当然為替の影響を受けますので、円で見ると毎日評価額は変化しています。
そして購入時より円高になって売却すると譲渡損が発生します。
実際に売却時にドルを円に換えてしまうと、その譲渡損が発生してしまいますが、外貨→外貨(ドル→ドル)で売却すれば、ドル建てでは増えていますから損はなし。
円で見ると計算上は損が発生しますので、その損失は他の利益と「損益通算」できるわけです。
しばらくドルとして保有する予定の人は、円高に振った時に一度確定すれば実損失なく損を計上可能ですね。
スプレッドには注意!
売買手数料は無料ですが、外貨MMFも他の為替取引と同様に価格差(スプレッド)が存在します。
だいたいプラスマイナス25銭です。
これはドル円が1ドル=150円の時に外貨MMFを購入すると、1ドルあたり150.25円で購入するということ。
ちょっと高値で買います。
同時に売る時にも同額が必要ですので、先ほどの例では1ドルあたり149.75円で売却することになります。
ちょっと安値で売ります。
まあ、これが証券会社の取り分になるのですね。
なので「買ってすぐ売る」という短期取引を繰り返してしまうと、それだけで損が拡大してしまいますので注意してください。
ドル建て商品の購入資金にしてます!
私はドル建て商品の購入資金の置き場所として外貨MMFを活用しています。
円安になって評価額が上がれば嬉しいし、円高になっても一旦売却して損失を確定すれば他の利益と相殺できる。
金利も高いので月末には結構な額のドルが追加購入されます(しかも自動で!)。
上手く使えばまだまだ活用できる外貨MMFです。
金利が高い今のうちに使ってみてはいかがでしょうか。
価格が大きく上下する長期債ETFを買うより、高金利の外貨MMFを黙って持ってた方が良かったかもしれませんね( ゚Д゚)
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