ごましお(@okowa1215)です。
今年の配当金・分配金等は約30万円でした。
そのすべてが債券と債券ETFからの利金等です。
特定口座で保有していますので、当然利益には税金がかかります。
税金の額は?
SBI証券では、以下のような税金の徴収状況をお知らせしてくれます。
↑の赤枠の部分に、特定口座で源泉徴収されている配当金や分配金等の金額が示されています。
一方、SBI証券のMy資産ページでは、その年の配当金・分配金の履歴を確認できます。
こちらは税引き後の金額で示されています。
私の場合は、
- 特定口座対象の受入配当金等金額:378,388円
- 受取額(税引後):301,955円
- 差額:76,433円
となっています。
私はSBI証券の「特定口座(源泉徴収あり)」で債券や債券ETFを保有しています。
差額部分の約7万6千円が証券会社(SBI証券)によって源泉徴収されていて、このままなら1年分をまとめて納税されてしまいます。
んー、しかし税金は少なければ少ないほど良いのです。
(払いたくない!w)
総合課税からの配当控除もあるが、、、
株の配当や投資信託の分配金等は、通常「申告分離課税」にしますが、それを総合課税に変えることで配当控除を使うことができます。
申告分離課税の場合は、金額の多寡にかかわらず20.315%の税金がかかります。
配当控除を使うために総合課税にすると、課税方式は超過累進課税になりますので、金額が多ければ税金も高くなります。
現在の規則では、所得税も住民税も同じ課税方法にそろえる必要があります。
それを加味して計算してみると、配当金を合わせた課税所得が695万円以下であれば、分離課税を選ぶよりも有利になるそうです。
課税所得によって配当金にかかる所得税と住民税を合わせた税率は次のようになります。
- 195万円以下:7.2%
- 330万円以下:7.2%
- 695万円以下:17.41%
- 900万円以下:20.473%
- 1000万円以下:30.683%
申告分離課税が一律で20.315%ですから、695万円以下ならそれよりも低い税率になります。
しかし、私の所得だと17.41%になるんですよね。
20.315%-17.41%=2.905%の差!
金額にしてみると、
- このまま分離課税:76,433円
- 総合課税からの配当控除:65,877円
- その差:10,556円
となります。
ということで、確定申告で総合課税にして配当控除を使うと「10,556円」が還付されることになります。
んー、そういうことじゃないんですよね。
税金は払いたくないのですからw
やっぱり損益通算を使うべし!
ということで、税金を取り戻すためには損益通算をして、配当金分の利益を帳消しにするしかありません。
私の場合なら年間の配当金・分配金等の利益が378,388円ですから、株の取引きによって損失(上場株式等の譲渡損失)を出せば帳消しにすることができます。
利益がなくなれば税金もありません。
年明けすぐにこの378,388円に対する源泉徴収されている税金分76,433円が私の口座に還付されます!
んー素晴らしい!
どうやって損失を計上するか?
問題は40万円近い損失をどうやって計上するのか?
以前こちらで記事にしましたが、外貨MMFを保有している場合には、その損益は配当金等の利益と相殺できます。
ドルからドルへの取引なら売買手数料も無料ですし、(ドル建てで見ると)損失はありません。
長期でドルを持つ予定があるなら、ドル円相場が円高に振った時に一度売却すると損失を計上できます。
と言っても、ここ最近はどちらかといえばドル高傾向です。
年末までに急激な円高が来ればよいのですが、なかなか難しいそうですよね。
高配当株を保有なら
もし、配当金を受け取るだけで値上がり益を考えていない高配当株を保有している人なら、含み損がある銘柄は一度売却してから買い戻す戦略も取れそうです。
配当は株数に対して出されますので、現在の株価は関係ありません。
一度売却しても同じ株数をすぐに買い戻せば、得られる配当金の額は変わりません。
でも私はそもそも高配当株を持っていないし、個別銘柄すらありませんw
含み損の債券ETFは保有しているのでこの戦略を取れそうに見えますが、私が債券ETFを保有する目的は分配金(利金)ではなくて値上がり益を得るため。
今の価格で売却して再度購入すると、後々値上がりした時に税金が発生してしまいます。
まあ、損益通算とは本来、目の前の税金を回避すること(課税を後ろ倒しにすること)で資金効率を高めて利益を得ようとして行うものです。
今税金でお金を取られてしまうと、そのお金が本来生み出したはずの利益が得られなくなってしまいます。
可能な限り課税を未来に先延ばしにすることが、多くの利益を得ることにつながるのですね。
新NISAとインデックスファンドが正解!
こうやって考えてみると、あらためてNISA制度と無分配のインデックスファンドの偉大さが理解できます。
NISA口座であればそもそも税金が免除されているわけですから、税金について悩む必要はありません。
また、無分配のインデックスファンドであれば、本来払い出されて課税されてしまう配当等のお金を内部で再投資してくれます。
将来自分がそのインデックスファンドを売却するときまで、課税を自動で先延ばししてくれるのですから、こちらも税金で悩む必要はないのです。
(未来の売却時には悩むでしょうがw)
ですから新NISAでインデックスファンドを購入することが常に正解なんですよね。
「新NISAでオルカン」これが正解です!
配当金や分配金はやっぱり不要!
株式からの配当金や債券から得られる分配金(利金)等は、不労所得って感じがして嫌いではありません。
でも、私の生活を振り返ってみても、今現在そのお金が必要なわけではありません。
一切お金を吐き出さずに、コツコツ再投資してくれるインデックスファンドを積み上げることが、やっぱり私の資産運用のやり方には合っているようです。
年内は含み損で真っ赤な債券ETFを一部売却して、損益通算をするとともに来年の新NISAの資金に充当することに決めました。
すべての債券を一気に売却して、インデックスファンドを積み上げるのも魅力的ですが、急ぎすぎるのも(心理的に)良くありませんので、まずは2025年の新NISA分のみにする予定です。
税金の問題は資産運用とは切っても切れませんね。金融課税強化なんて悪夢ですから!
大村大次郎さんの本を読むと、いかに税金を払うことが無駄かわかります!
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