ごましお(@okowa1215)です。
よく退職金をもらって初めて投資に挑むのは危険だと言いますが。
ゴールドオンラインに掲載されたこちらの記事も、そんな内容でした。
なんとなく題名から新NISAでの失敗談だと思ったのにちょっと違いました。
教員の退職金は平均2257万円!!
令和3年度の調査によると、25年以上勤務した学校教員の退職金の平均は約2257万円だったそうです。
で、こちらの登場人物は2500万円の退職金を得て、悠々自適なセカンドライフのはずが、、、
記事の内容を簡単にまとめると次のようになります。
- 教員生活38年のまじめな先生が退職
- 退職金2500万円を得るもそれまで投資に興味なし!
- 同僚から新NISAの話を聞き投資に興味を持つ
- 図書館で本を借り、新NISAで先進国株式インデックスファンドを購入
- 高い利回りを求めて「新興国債券」を購入
- SNSの投資グループに加入しFXに手を出す
- だまされて約1500万円を失う
んー典型的な投資の失敗というよりも、今流行りの投資詐欺に引っかかった話のようですね。
ってか新NISA関係ないしw
インデックスファンドでやめとけば、、、
こちらの元先生は現役時代にはまったく投資に関係ない生活を送っていたそうです。
それが退職を機に大きなお金と暇な時間が出来てしまい、ズルズルと坂道を転がって行った訳ですが、、、
図書館で借りた本を読んで、初心者向けとされている「先進国株式インデックスファンド」を購入しています。
本の題名は記載されていませんが、きっと手に取った本は間違ってはいなかったでしょう。
そこで止めておけばこんな悲劇はなかったのですが。
投資に限らずなんでもそうですが、いきなり初心者が新しいことを始めて「実は自分には才能がある!」って勘違いしてしまうことがよくありますよね。
最近の相場が良かったから、たまたまインデックスファンドで利益が出ただけで、この元先生の実力ではないわけです。
中には本当に才能を開花させる人もいるのでしょうが、まあ自分は違うと思っていた方がいいです。
愚者は経験に学ぶ
才能がない私みたいな人は、やっぱり失敗を繰り返しながら正しい投資法を見出していきます。
重要なのは、なるべく失敗は若い時に経験すべきだってことです。
特に投資や資産運用は、額が大きくなってから失敗するとダメージが大きくなってしまいます。
この元先生のように一発退場なんてことにもなりかねません。
なので、私としては退職金が出てから株式投資を始めることには否定的です。
「愚者は(自分の失敗という)経験に学び、賢者は(他人の失敗という)歴史に学ぶ」と言いますが、それが出来ない=賢者は少ないから格言として残っているのでしょう。
特に年を取って社会的な地位が高くなると、自分は賢者だ!って勘違いしやすくなりますw
投資の世界は(もちろんお金が絡むんですから)弱肉強食の世界なんです。
そんなとこに自分は賢者だ!って勘違いしたカモが、退職金というネギを背負って来たら?
もう、最後の毛まで毟り取られるのが落ちです。
この元先生は「先進国株式インデックスファンド」の利益には飽き足らず「新興国債券」に手を出しています。
その「新興国債券」ってのが何を意味しているのか不明ですが、
最初のうちは順調に利益が出ていたものの、高い利回りを謳う銘柄には「リスク」がつきもの。新興国債券は含み損が膨らみ、Aさんは「聞いていた話と違う」と慌てて損切りしました。
って記載があるので、きっと「新興国債券インデックスファンド」とかではなかったのでしょう。
年利が30%とかある「トルコリラ建て債券」とかってことでしょうねw
それを言われるがままに買っていたから「聞いていた話と違う」となってしまったのでしょう。
その後の「投資詐欺」に引っかかるのもそうですが、すべて自分の欲のせいでの失敗です。
実は私も経験ありますが、欲こいて失敗すると恥ずかしいやら情けないやら。
スケベ心丸出しだったのですよw
年を取ってからスケベ心丸出しでだまされるなんて死んでも死に切れません。
なので若い間に失敗すべきだってことです。
(もちろん失敗しないのが一番ですが、、、)
どうすべきだったか?
この元先生はどうすべきだったのでしょう?
元同僚の話を聞いて自分で勉強をして、新NISAで「先進国株式インデックスファンド」を購入したのは素晴らしいです。
もっと利益を!!ってなってリスクの高いものに手を出したのが失敗です。
もっと利益を!!ってなったのなら、その「先進国株式インデックスファンド」をもっと購入するってのが正解ですよね。
新NISAの限度額は1800万円あります。
退職金を毎年360万円づつ先進国株式に投資して、5年間で1800万円の枠を使い切ります。
60歳で定年退職したとしても65歳時点で1800万円分のインデックスファンドと、700万円の現金が手元にあることになります。
65歳から85歳までちょっとづつ取り崩しながら運用を継続すれば、20年間も先進国株式インデックスファンドを運用できるのです。
それで十分ではないですか。
でもそれを継続したり十分だと思えるためには、やっぱり知識と経験が必要ですよね。
最後に
よく宝くじに当たった人は不幸になる話があります。
投資詐欺は論外ですが退職金のような大きなお金が手元に入ってきたときは、ちゃんと計画的にならないと不幸になってしまう可能性があります。
そのためには、いかに事前に準備しておくか?
これに尽きると思います。
せめて、なんの準備もしてこなかった人はより慎重になって学ぶ姿勢を持つべきです。
まあ、慎重に学んだ相手が詐欺師だったらどうしようもないのですがww
なので新NISAなのです。
新NISAは買える商品も限定されていますし、年間360万円という枠があって一度に大金を投資できないように制限されています。
新NISAの枠内だけで投資をしている限りは、今回の記事のような失敗は起きないのです。
特に初心者の人は覚えておいてください。

優秀な先生なのに騙されるのか?優秀な先生だから騙されるのか?少なくとも自分は優秀だと思っている人は騙されやすそうですよね。
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