ごましお(@okowa1215)です。
毎月1度の定点観測。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)をベンチマークとする2つの投資信託。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):通称「オルカン」
- 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド:通称「楽天・プラス・オールカントリー」
これら2つの投資信託を比較することでオルカンの現状を確認します。
最新の2025年2月の月報の内容はどうなっているでしょうか?
騰落率と純資産総額
騰落率と純資産総額の変化を確認します。
騰落率を確認

最近3か月は見事にマイナスに沈んでいます。
特に2月の下落が約5%と大きくなっていますね。

オルカンの基準価格変動要因を見てみると、先進国株と日本株で約600円分、為替で約800円分のマイナスになっています。
いわゆるトランプ大統領の政策?によってなのか、株価と為替が影響を受けていますね。
しばらくは上下に揺れるような相場になりそうです。
まあ、自分でコントロールできないことをあれこれ悩んでも仕方ありませんので、自分ができることに集中しましょう。
純資産総額の状況

直近3か月の純資産総額の変化です。
楽天オルカンは27億円となんとか増加しましたが、オルカンは871億円ものマイナスになってしまいました。
しかし基準価格は約5%下落しましたが、オルカンの純資産は約1.6%しか減っていません。
ここ1か月は結構大きな下落になっていると思いますが、狼狽売りしている人は多くないようです。
皆さん頑張っていますね!
今後もっと下落する可能性もありますから、引き続き気持ちを強く持って狼狽売りなんてしないで乗り切りましょう。
国別比率の比較
それぞれの投資信託の中身を確認してみます。

相場が大きく動くときはベンチマークとの乖離が大きくなります。
オルカンも楽天・プラス・オールカントリーも米国株の比率が大きく乖離しています。

昨年8月からの米国株比率の乖離率を見てみます。
楽天・プラス・オールカントリーと比較すると、ベンチマークとの乖離が極めて少なかったオルカンですが昨年8月の急落時以来の大きさになっています。
さすがオルカンといえども、大きく価額が動くときにはベンチマークに追従するのが大変になってくるようです。
ベンチマークにぴったりが良いインデックスファンド!
よく誤解している人がいるのですが、インデックスファンドはベンチマークにピッタリ追従して動くのが理想的な姿です。
ベンチマークは今回-4.7%になりましたので、インデックスファンドであるオルカンも-4.7%になるのが正しいのです。
ベンチマークがマイナスに落ち込んでいる時は、プラスになっているファンドの方が良く見えるかもしれません。
しかしベンチマークを上回る運用を目指すのは、アクティブファンドであってインデックスファンドではありません。
インデックス投資家たる私たちは、10%でも20%でもベンチマークがマイナスに沈んだら、それに抗うことなくピッタリと追従して下落の底に沈むインデックスファンドを信じて保有し続けなければなりません。
採用銘柄の比率
最後に採用銘柄の比率を確認してみます。

1位から6位までは不動の順位になっています。
しかし、前回まで7位にいたTESLA(テスラ)がランク外に落ちました。
代わりにBROADCOMがランクインしています。
BROADCOMは半導体製品やソフトウェアなどを製造販売する米国企業です。
S&P500にもNASDAQ100にも採用されています。
力のある企業の時価総額が大きくなるにしたがって、採用銘柄の順位が変化しているのがよくわかります。
これこそがインデックスファンドを保有するメリットの一つですよね。
自分はただオルカンを購入して保有しているだけですが、世界の企業が切磋琢磨して利益を出している恩恵を(何もしなくても)享受できるのです。
最後に
さて、今月も2つのファンドを比較してみました。
直近2か月は下落していますが、2024年が大幅に上昇しましたからその反動もあるでしょう。
私の資産も10%程度のマイナスに沈んでいます。
まあこれは仕方ないですね。
この程度の下落でどうこうすることもありませんし、そもそも取れる戦略もホールドする以外ありませんw
そのうち落ち着いてまた上昇に転じてくれるでしょう。
最近ネットを見ていると「オルカンやS&P500を妄信するのは危険!」なんて記事が目につきます。
でもそれって逆ですよね。
こういったちょっとした下落で狼狽してアタフタしてしまう人には、その「妄信」が足りていないのです。
信じる者は救われますので一緒に乗り越えていきましょう!

こんな時に一番の悪手は売却してしまうこと。半分になっても良いって思って買っていれば「かすり傷」すらついていませんから!
コメント