荒れ相場の時ほど運用の差が出る??オルカンと楽天・プラス・オールカントリーを比べてみた。【徹底比較】

徹底比較シリーズ
スポンサーリンク

ごましお(@okowa1215)です。

毎月1度の定点観測。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)をベンチマークとする2つの投資信託。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):通称「オルカン」
  • 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド通称「楽天・プラス・オールカントリー」

これら2つの投資信託を比較することでオルカンの現状を確認します。

最新の2025年3月の月報の内容はどうなっているでしょうか?

騰落率と純資産総額

騰落率と純資産総額の変化を確認します。

騰落率を確認

直近3か月は7%以上と大きなマイナスに見舞われています。

月報では6ヵ月、1年はまだプラスになっていますが、最新の日報を確認するとどちらもマイナスに沈んでいます。

3ヵ月で14%以上のマイナスですので、なかなかの下げであることは間違いありませんね。

皆さん生き残っています?

この株価の下落ですが、米国株と米国以外の株で比較していみると特徴が表れています。

年初来の米国株(青)と米国以外株(黄)の比較チャートです。

米国株が今年に入ってから大きく下げている(-9%)のに対して米国外はまだプラス圏にいます。

やはり米国株の下げが大きく影響していますね。

スリムS&P500の騰落率を見てみると、最新の3ヵ月で17%以上のマイナスです。

今のところは米国株比率の差が、この騰落率の差になっています。

オルカンはより多くの国と銘柄に分散されていますので、こんな時にはそれがメリットになります。

でも世界中の株価なんて相互の影響しあっていますから、今後もオルカンのメリットを維持していくわけではないでしょう。

まだまだ上下に大きく揺れるような相場は続きそうです。

荒波に振り落とされないように、しっかりと船縁をつかんでいましょう。

純資産総額の状況

直近3ヵ月の純資産総額の変化です。

先月マイナスになっていたオルカンもちょっとですがプラスに転じました。

楽天・プラス・オールカントリーは設定以来、まだ1度もマイナスになったとはありません。

凄いですね!

皆さんが頑張ってオルカンを握りしめていること、もっと言えば淡々と購入を継続していることがニュースになっていました。

素晴らしいことです。

このまま一緒に乗り越えていきましょう。

国別比率の比較

それぞれの投資信託の中身を確認してみます。

相場が大きく動くときはファンドとベンチマークとの乖離が大きくなります。

特にこの2つのファンドは米国株の比率が大きく乖離してきています。

昨年末からの米国株比率の乖離率を見てみます。

2月3月とベンチマークとの乖離が大きくなっています。

特に楽天・プラス・オールカントリーの乖離は大きさが気になりますね。

例えばベンチマークに占めるイギリス株の比率は約3.4%です。

楽天オルカンの米国株比率の乖離は、イギリス1国分の比率よりも大きくなっています。

ベンチマークにぴったりが良いインデックスファンド!

このブログでは何度も指摘していますが、インデックスファンドはベンチマークにピッタリ追従して動くのが理想的な姿です。

特に最近のような荒れ相場では、株価の売買量が大きくなって株価も大きく動いています。

その動きにしっかり付いていけるのか?

それが良いインデックスファンドであるかの指標になります。

もちろん信託報酬などのコストも重要ですが、実際の運用に際しての運用能力や運用結果も、コスト同様に重要視すべきです。

そんな視点に立ってみると、オルカンの優秀さが見えてくるのではないでしょうか?

もちろんオルカンであってもベンチマークとの乖離は大きくなっています。

しかし2つのファンドを比較してみると、その差は一目瞭然です。

採用銘柄の比率

最後に採用銘柄の比率を確認してみます。

不動の5位までの順位になっていますね。

アップルが2,3位に1ポイントの差をつけて首位を走っています。

保有している私たちが何もしなくても、今現在のパワーバランスに基づいて中身を変化させてくれるのがインデックス投資の利点です。

よく話題になるのが、日本がバブルに沸いた時期の世界の時価総額ランキング。

その当時は5位までを日本企業が独占していたんですから、すごい話です。

それが30年以上の日本の低迷によって、現在は見る影もありません。

個別株投資をしていると、その時々の流れを自分で判断して銘柄の入れ替えを自分でする必要があります。

その点インデックスファンドであれば、そんな変化もしっかりと取り込んで常に最新のランキング通りの銘柄配分に自動で変更してくれるのです。

どちらがより有利になるのか?自明ですよね。

最後に

さて、今月も2つのファンドを比較してみました。

直近3ヵ月は大きく下落していますが、2024年が大幅に上昇しましたからその反動もあるでしょう。

トランプ大統領の政策による影響はまだまだ続きそうです。

ということは、今後もしばらくは株価は大きく上下に乱れる可能性が大きいということ。

こんな時は相場やら自分の資産額なんかを見ていても不安になるだけです。

どうせ10~数十年間、運用は続いて行くのですから、相場のことは忘れて有意義なことに時間を使いましょう。

ごましお
ごましお

相場が激しく上下する時にインデックス投資家が取れる戦略は「ホールド」以外にありません。実質何もせずに傍観するってことです。でもそれが正解です!!

スポンサーリンク

コメント