ごましおです。
結構驚きのニュースが出てましたね。
高齢者向けNISA=「プラチナNISA」の新設を検討だそうです。
どんな中身なんでしょうか?
ネットの反応はだいたい批判的?
金融庁は、高齢者向けのNISA(少額投資非課税制度)を創設する方向で検討に入った。高齢者に限り、運用益を分配金として毎月払う投資信託などを組み込めるようにする方向だ。現在は18歳以上に限定する「つみたて投資枠」の年齢制限の引き下げも検討する。
記事によると今回の金融庁の検討内容では、次の3点の特徴がある模様です。
- 高齢者は毎月分配型の投資信託も購入可能
- 高齢者はスイッチングも1回だけ可能
- つみたてNISAの年齢制限引き下げ
この中で新NISAでは「国民の資産形成には向かない」との理由から排除されていた「毎月分配型」の投資信託が、高齢者に限り購入可能になる点が大きく取り上げられています。
さっとネットを見ただけですが、概ねこの点については批判的に見ている人が多い印象です。
毎月分配型の投資信託には多くの欠点が指摘されていますよね。
- 分配金として一定額を払い出すので資産形成に向かない
- 利益だけでなく元本部分も分配する「タコ足分配」が起きる
- 手数料がインデックスファンド等に比べて割高
などなど。
まあ少なくとも私には縁のない投資商品であることは間違いありません。
記事の中では高齢者からの一定のニーズがあるかのように記載されています。
そんな高齢者が本当にいるのなら、定期売却機能を充実させればそれで解決です。
楽天証券やSBI証券なら「追加の手数料なく」定期的に売却してくれるサービスを備えています。
極めてコストの安いインデックスファンドで運用を継続しながら毎月定期売却すれば、わざわざ不利でぼったくりな「毎月分配型」投資信託を購入する必要はありません。
金融庁の方針転換??
金融庁としては、これまでのNISAでの方針を大きく転換することになります。
もともと計画していたのか、それとも外圧によって仕方なくなのかは不明です。
新NISAによって利益が減少してしまった業界団体と、そんな業界から金貰ってる政治家たちからの「圧力」に押し切られたんだろうな~ってのが私の感想です。
金融庁としては「高齢者のみ」に限定したのは、本来全世代に開放するような圧力に対して頑張って抵抗した結果なんではないか?
なんとなくですが、私はそんな裏側が想像できましたがいかがでしょうか?
どちらにせよ新NISAが開始されてまだ1年ちょっとしか経過していません。
なのにもう制度の改正(改悪)だなんて気が早いことですね。
詳細が判明するのはこれからでしょうが、、、
記事の中で気になるのが「スイッチング」についてです。
金融庁は今回、年金に頼る高齢者の「毎月の生活費に充てたい」というニーズを考慮し、高齢者に限定した毎月分配型の解禁を検討。その場合、NISA口座の資産を売却せず分配型に移行できる「スイッチング」も高齢者は1回だけ認める方向だ。
この文章だけ読むと、現在の新NISA(成長投資枠・つみたて投資枠)とは別に、例えば毎月分配型のみ購入可能な「プラチナ投資枠w」が出来て、1回だけその間での移行が可能になるってことなんでしょうか?
どんどん複雑な制度になってしまいそう。
誰が見てもすぐに理解できるのが「良い制度」の条件だと思います。
新NISAですら「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つの枠があって、初心者の人には理解しにくい制度なのに。
金融庁の言っていることを真に受けるなら「つみたて投資枠」のみが理想的ですし、私はそうすべきだったと思います。
金融庁が考える資産形成に不向きな商品がある「成長投資枠」なんて、単に業界団体の意向やら圧力に負けた結果にすぎません。(たぶん)
そうやって様々な外圧に押し切られながら複雑怪奇な制度にしてしまうと、せっかく盛り上がっていた投資熱も冷めてしまうかもしれませんよね。
まあ、その程度で投資から離れていく人は、そもそも長期投資なんてできないでしょうから問題ないでしょうけどね。
年齢制限撤廃は良いと思います
記事によって若干の違いがありますが、つみたて投資枠に限って18歳以上という年齢制限を解除するようです。
「年齢を引き下げる」という表現の記事もありますし、そもそも「年齢制限を撤廃する」とう記事もありました。
私としては過去に存在した「ジュニアNISA」のように、年齢制限なんて撤廃してすべての国民に投資を促すべきと考えます。
子供がいる人は将来の子供の教育費の準備に活用できますし、ちゃんと金融教育をすれば中学生くらいからお小遣いで投資をしたってよいわけです。
制度としては誰もが使えるのは理想的です。
NISAとか投資とか資産運用に批判的な人は、そもそも使わなければよいだけです。
ついでに非課税限度額の撤廃もしてくれると嬉しいんですけどね。
それは今後に期待ということで。
最後に
まだまだ検討を始めたってことだけで詳細はどうなるかは不明ですが、制度が見直されることになるのは確実かもしれません。
わかっている範囲で思ったことをダラダラ書いてみましたが、NISAの基本となる部分がしっかり残っているのなら私としては影響はないでしょう。
成長投資枠もつみたて投資枠も「オルカン」を積み上げているようなインデックス投資家なら、どんなに制度が変わっても惑わされることはないと思います。
重要なのは「しっかりと分散された低コストなインデックスファンドを長期に運用する」こと。
ことことを忘れなければ外部環境がどんなに変化しようとも高みの見物でOK!
今後の変化も興味深く見守りましょう!

なんか唐突な印象がある今回のニュース。金融庁内の人事異動で外圧に抵抗してた人が更迭でもされましたかね??
コメント