ごましお(@okowa1215)です。
月に1度の定点観測。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)をベンチマークとする2つの投資信託。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):通称「オルカン」
- 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド:通称「楽天・プラス・オールカントリー」
これら2つの投資信託を比較することでオルカンの現状を確認します。
最新の2025年4月の月報の内容はどうなっているでしょうか?
騰落率と純資産総額
騰落率と純資産総額の変化を確認します。
騰落率を確認

直近3か月は11%以上と大きなマイナスに見舞われていますね。
過去1年間で見てみると、ほぼほぼプラマイゼロです。
全世界に分散投資しているとしても、今回のトランプショックのような大きなイベントがあると荒れた相場の影響を受けてしまうものです。
自分が投資しているのはリスクの大きな株式なんだ!!
ってことをしっかりと再確認しなければなりません。
ただしこれは4月末の状況です。
5月に入ってからは劇的?に反転上昇になっています。

オルカンの日報を確認すると直近1か月は13%以上の急上昇です!
これが私が常々主張している「相場に居続ける=持ち株を売らない」ことの重要性なんです。
「稲妻の瞬く瞬間=株価が急上昇するとき」は、まさにイナヅマのようにいつ来るのかわかりません。
相場に居続けた人だけがその瞬間に立ち会うことができるし、その恩恵を受けることができるのです。

ドル建てのACWI(=オルカン)は2月の高値を奪還しています。
こうやって振り返って見ると、3月末から4月前半までの下落で狼狽売りしなくて良かったって思いますよね。
純資産総額の状況

直近3ヵ月の純資産総額の変化です。
2月のマイナスを3月で挽回したオルカンでしたが、やっぱり4月の急落でマイナスに落ち込みました。
ここ3か月で1000億円のマイナスです。
対する楽天・プラス・オールカントリーは設定以来、まだ1度もマイナスになったとはありません。
これは凄いですね!
多くの人が相場の急変にも関わらず、歯を食いしばって投資信託を購入しているってことです。
その努力はきっと報われるはずです!
ちなみにオルカンも5月の反転急上昇で、純資産総額が5.9兆円を超えてきています。
んー、どちらも素晴らしいことです。
このまま一緒に乗り越えていきましょう。
国別比率の比較
それぞれの投資信託の中身を確認してみます。

相場が大きく動くときはファンド(投資信託)とベンチマークとの乖離が大きくなります。
昨年12月から3月までの米国株比率の乖離をまとめてみました。

2月3月とベンチマークとの乖離が大きくなっているのがわかります。
それが4月末時点では乖離が小さくなってきています。
これは相場が落ち着いてきたことにより、ファンド(投資信託)の運用自体も落ち着いてきていることを示します。
ベンチマークとぴったり動くことが良いファンド(投資信託)の条件です。
どうしても相場が荒れてしまうと、運用の上手なオルカンであっても乖離が大きくなってしまいます。
それはベンチマークは単に計算上の数字であるのに対して、オルカンや楽天オールカントリーは実際の株式を売買しているからです。
もちろん売買手数料も発生しますし、時間的な誤差も大きくなってしまいます。
しかし、そんな時であってもベンチマークに付かず離れずに食らいついていくのが、運用者の腕の見せ所なわけです。
楽天オールカントリーに比較するとオルカンが優秀なんですが、楽天ももちろん素晴らしい運用になってきていると思います。
採用銘柄の比率
最後に採用銘柄の比率を確認してみます。

採用銘柄の乖離率からも、2つのファンド(投資信託)がしっかり運用されていることがわかりますね。
先月までとは2位と3位が入れ替わっていますが、オルカンも楽天オールカントリーもどちらもちゃんと入れ替わっていますから。
どちらのファンドもこのままの運用を継続してもらいたいです。
最後に
さて、今月も2つのファンドを比較してみました。
3月4月と相場が激しく荒れて株価が急落しましたが、2つのファンドの運用は問題ありません。
ベンチマークとの乖離率が小さくなっていることからもそれがわかります。
オルカンはもちろんのこと、楽天オールカントリーも純資産総額が大きくなってきたことで運用の安定感が増しているようです。
インデックス投資は数十年間のような長期間の資産運用を想定しています。
不安定なファンドに投資してしまったら、最悪数十年後にファンド自体が存在していないなんてことも。。。
その点この2つのファンドは(現在確認したことろでは)何も問題がなさそうです。
安心して長期投資にいそしみましょう!

株価は好調です。あとは為替しだいですね。
コメント