ごましおです。
株式会社デンソー(6902)は4万7000人の従業員に株式を支給するそうです。
トヨタグループでは同様の制度を導入している会社が多いのだとか。
社員の企業に対する帰属意識を高めるのが目的なんですって。
株式インセンティブ制度
社員一人ひとりのエンゲージメントを高め、一致団結して中長期的な企業価値向上を実現するために、約47,000人の社員に対して株式インセンティブ制度(以下、本制度)を導入することを、2025年5月19日の取締役会において決議しましたことをお知らせします。
今回の株式インセンティブ制度の導入のために、デンソーは最大で自社株286万株を売却して55億円を拠出。
そのお金を使って(詳細はちょっと複雑)5年間の譲渡制限付きの株式を購入します。

従業員側から見ると5年間は売却できない株式をもらうことになります。
5年経過した後に売却してもよし、そのまま保有してもよし。
で、重要な点としてはどのくらいの株式がもらえるのか??ってこと。
デンソーではこの株式インセンティブ制度に同意する従業員をA~Cの3パターンに区分します。
パターン | 最大人数 | 貰える株式数 |
---|---|---|
パターンA | 47名 | 400株 |
パターンB | 7848名 | 160株 |
パターンC | 39804名 | 40株 |
経営幹部級は400株、管理職級は160株。
で、大半の従業員は40株ってことですね。
仮に本日(5/23)の終値(1903円)で計算したとすると、貰える金額は次の通り。
パターン(人数) | 計算式 | 貰える金額 |
---|---|---|
A(47名) | 400×1903 | 76万1200円 |
B(7848名) | 160×1903 | 30万4480円 |
C(39804名) | 40×1903 | 7万6120円 |
まあ、ちょっとした臨時ボーナスってことでしょうか。
経営者と同じ目線で!
単にお金で臨時ボーナスを貰うよりも株式として貰うと、やっぱり従業員としては株価がちょっとでも上昇すると嬉しいわけです。
なんなら「一生懸命働いて株価を上昇させよう!」と思う人もいるかもしれないし。
もしくは「不祥事を起こしたら株価が下落するかもしれないから真面目に働こう!」って感じる人がいるかもしれません。
経営者側からすると、同じお金を使うならメリットが多くなると考えているんですね。
今回導入する本制度は、社員が挑戦する活力を引き出すことを目的に、これまで対象としていた経営役員以上の役員に加えて、社員にも新たに株式を活用したインセンティブ制度を導入するものです。これにより、デンソーのこれからの成長を支える社員が、ステークホルダーとの一層の価値共有を進め、短期的な成果のみならず中長期的な視点で取り組むことで、企業価値の向上につなげるほか、社員の財産形成の一助になることを期待しています。
なお、支給分の株式は、デンソーが保有する自己株式の処分により割り当てます。
社員と経営者、株主(ステークホルダー)と価値を共有することで、同じ目線に立てるようにする。
中長期的な視点を持てば、短期的にはキツイ仕事もちゃんと目標を持って取り組めるようになる。
結果として企業価値も上がるし、従業員側も資産形成のチャンスになる。
まさにwin winな関係ですね。
まあ、高々7万円ちょっとの株式だけで全員がそうなるとは思いませんが。
でもそうやって自分たちのことだけでなく、従業員のこともちゃんと考えてくれる会社ならみんな勤めたいと思えるのではないでしょうか?
んー私も株式インセンティブほしい~。
今後増えていくのかな?
トヨタグループ各社はこの「株式インセンティブ制度」を導入し始めているそうですが、その他の企業はどうなんでしょうか?
結構メリットは多そうなので、トヨタが先陣を切って日本の企業を引っ張っていってほしいですね。
山崎元さんの著作に詳しく載っていますが、今後経済的に勝つ側に立ちたいなら株式と何らかの関りを持つ必要があるのは確かでしょう。

真面目に一生懸命に働いて得られた給料を貯金をするだけでは、これからは負け組確定になってしまいかねません。
どうやって自分が株式と関わる人生を送るのか?
まあ、新NISAでオルカンを買うことが手っ取り早いですよねw

デンソー株は過去5年で2倍高!夢が広がりますね。
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