ごましお(@okowa1215)です。
月に1度の定点観測。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)をベンチマークとする2つの投資信託。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):通称「オルカン」
- 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド:通称「楽天・プラス・オールカントリー」
これら2つの投資信託を比較することでオルカンの現状を確認します。
最新の2025年5月の月報の内容はどうなっているでしょうか?
騰落率と純資産総額
騰落率と純資産総額の変化を確認します。
騰落率を確認

直近1か月の騰落率が7.1%のプラス!!
前回記事で「もしかして稲妻が輝いたのか?」と書きましたが、まさにそんな感じですね。

過去1年間のオルカンのチャートですが、今年4月の大きな下げから見事にV字回復を見せています。
直近高値が1月24日の28060円。
6月13日現在で26685円まで戻って来ていますので、あと5%程度の上昇で高値更新になります。
4月末から5月にかけての上昇を取り逃さなくてよかった。
これが「常に相場に居続ける」ことの重要さですね。
「稲妻の瞬く瞬間=株価が急上昇するとき」は、まさにイナヅマのようにいつ来るのかわかりません。
相場に居続けた人だけがその瞬間に立ち会うことができるし、その恩恵を受けることができるのです。

ちなみにドル建てのACWI(=オルカン)は前回高値を超えています。
このままの勢いでオルカンも高値更新と行きましょう!
(高値を更新するとオルカン保有者すべてが利益が出ていることになります^^)
純資産総額の状況

直近3ヵ月の純資産総額の変化です。
前回マイナスに沈んだオルカンでしたが、なんと5000億円超えのプラスです。
楽天・プラス・オールカントリーも400億円のプラスとどちらも絶好調!
株価の反転上昇から大きな買いが入ったのでしょうか?
それよりも多くのインデックス投資家が、株価下落時にも積み立て投資を止めずに継続したことが大きいと思います。
株価下落時にも定期的に購入すれば、それだけ安くオルカンを仕込めるのです。
これが単なる株価下落程度で積み立てを止めてはいけない理由。
SNSではトランプショックで「新NISAから撤退」なんて話もありましたが、実際はそんな人はごく一部だったのでしょうね。
国別比率の比較
それぞれの投資信託の中身を確認してみます。

ちょっとびっくりしたのは、オルカンと楽天・プラス・オールカントリーの米国株比率です。
逆転しています。

直近3か月の米国株比率のベンチマークからの乖離率を見てみます。
ここまで常にオルカンが米国株比率では上回っていました。
過去1年を見ても常にオルカンの米国株比率は、楽天・プラス・オールカントリーよりも多かったのです。
それが5月末時点では楽天・プラス・オールカントリーに逆転されています!!
(オルカンがマイナス幅が大きい!)
- オルカン:-1.75
- 楽天:-1.35
インデックスファンドの良しあしは、ベンチマークにどれだけ連動させられるかです。
その点からすると、米国株の比率がベンチマークに近いのは「楽天・プラス・オールカントリー」だ!ってことになってしまったのです(驚)。
これはどうしたことでしょう?
オルカンの運用になにかミスがあったのでしょうかね?
ちょっと継続してチェックする必要がありますね。
同じベンチマークに連動する2つのファンドを比較するからこそ、こういった小さな変化に気づくことができるのです。
撤退比較シリーズを継続していて良かった。
採用銘柄の比率
最後に採用銘柄の比率を確認してみます。

5月末時点では、NVIDIAがマイクロソフトやアップルを抜いて時価総額世界1位になっています。
ランキング1位は2024年に達成していますので、2回目?3回目の首位奪還でしょうか。
ただし6月15日現在では再度マイクロソフトが1位になっています。

3位のアップルは若干差を開けられましたかね?
とにかく世界1位をめぐる争いが激化していますね。
こうやって大企業が切磋琢磨してくれるおかげで、私たちの資産が(何もしなくてもw)増えていくのです。
その利益を存分に味わえるようにオルカンをどんどん積み上げましょう!
最後に
さて、今月も2つのファンドを比較してみました。
米国株比率の逆転は私的にはかなり大きなニュースです。
(誰も気づいていないみたいですがw)
この逆転劇が一過性のものなのか?
それとも今後も継続していくのか?
ここが(かなり)大きな注目点になりますね。
オルカンの運用になにか問題があるとは思っていません。
またいつもの運用上手なオルカンに戻ってくれるでしょう。
オルカン運用チーム頑張ってください!
そして「楽天・プラス・オールカントリー」運用チーム、グッジョブ!!

人気ファンドが切磋琢磨してより良いものを作り出すのが理想的です。やっぱりライバルって重要だな!
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