ごましおです。
私はオルカンの積み上げがメインなんですが、ちょっとだけ米国国債を保有しています。
購入したのが2022年の5月です。
3年経過してどうなったのか確認してみました。
ゼロクーポン債(割引債)とは?
私が保有している米国国債は「ゼロクーポン債」です。
米国国債ですからそれを購入するということは「米国政府」にお金を貸すってことです。
決められた期間(5年とか10年とか)お金を借りた「米国政府」は、借した人(国債を買った人)に毎年利息を支払います。
そして決められた期間が経過したら借りたお金(元本)を返却します。
これが一般的な国債(利付債)です。
ゼロクーポン債とは、利息(クーポン)が付かない(ゼロ)代わりに、額面金額よりも低い価格に割り引かれて発行される国債のことです。
簡単に言うと「10年後に倍の1万ドルにして返すので、今5000ドル貸して!」って、博打打ちみたいなことを米国政府が言ってお金を借りているってことですw
ゼロクーポン債は購入しても毎年の利息はもらえません。
割引価格で買った(貸した)金額と、満期になったときに貰える(返却される)お金の「差額」が利益になります。
私が買ったゼロクーポン債は?
私が3年前に購入したのは2045年2月に満期を迎えるゼロクーポン債です。
2022年の5月に購入していますので、約23年間米国政府にお金を貸していることになります。
で、その時の購入単価が48.45でした。
(単価は本来100です。)
私は2万ドル分を購入しましたが単価が48.45に割り引かれていますので、実際に支払った金額は9690ドルだけ。
これは先ほどの例で言いかえると「23年後に2万ドル返すから今9690ドル貸して!!」ってことになります。
2万ドル-9690ドル=1万310ドル
これが23年後の私の利益です。
23年で2倍になる。
これがお得かどうか?
それはあなた次第w
今現在はどうなってる??
米国国債を保有していると、23年間(3年経過したので20年間ですが)米国政府にお金を貸して2倍で返してもらう「権利」を持っていることと同じです。
その「権利」はいつでも売却することができます。
ただし国債の単価(価格)って毎日変動していますので、売る時に安くなっていれば当然「損」をすることになります。
購入して3年経過した私のゼロクーポン債の単価は、今現在37.44まで下落してしまっています(涙)
2万ドルの37.44は、すなわち7488ドルってこと。
9690ドルで買って7488ドルで売るんですから、当然2202ドルのマイナスです。
いわゆる含み損状態ですね(大涙)
国債価格と金利
日々変化する国債の価格ですがそれは金利と逆相関です。
金利が上がれば国債の価格は下がり、金利が下がれば国債の価格は上がります。

↑米国20年債金利のチャートです。
私が購入した2022年5月はだいたい3.2%の金利でした。
それが現在は4.9%まで上昇しています。
金利が上昇しているので国債の価格はその分下落します。
しかも(詳細は延べませんが)満期までの期間が長ければ長いほど、金利が変動した時の価格の変動幅が大きくなります。
(これをデュレーションといいます。)
満期まで23年というのは極めて長期間ですから、金利の変動に対してより敏感に反応して価格が大きく下げているのです。
ナンテコッタイ(*_*)
満期まで持つつもりはありません!
米国国債は満期日には必ず(米国政府が潰れていなければ!)100%で返却されます。
私の場合は2万ドルが却ってきますので、途中の変化を無視してその時を待てばよいのです。
ただし、私は満期まで保有するつもりはありません。
なぜ私がゼロクーポン債を購入したのか?というと、それは株式との逆相関を狙っていたから。
株価が大きく下落すると、それに対処するために金利を大きく下げる政策がとられます。

2008年~2009年ころの米国30年債金利のチャートです。
2008年のリーマンショックに対処するために、米国では大きく金利を下げました。
(QE1、QE2、QE3と量的金融緩和(QE)が3回実施されました。)
その結果30年債も大きく金利が下がったのです。
金利が下がれば国債価格は爆上がりですw
私が狙っているのはこれなんですよね。
今は黙って待つのみ!
ということで、近年のインフレ対応による金利上昇によって私のゼロクーポン債は深い眠りの真っ最中。
スヤスヤと寝息を立てて起きる気配もありませんw
こんな時は毎年の利息がちょっとでも入ってくれば、まだ持ってて良かったってなりそうですが、私が買ったのはゼロクーポン債ですから!
利息はそもそもありません。
ただただ元気に起きる日を待つのみです。

今のところ起きてくる気配すらありませんが、株価の暴落は必ずおとずれます。その時こそ出番ですから~
コメント