ごましおです。
オルカンを運用している「三菱UFJアセットマネジメント」は、オルカンなどを対象にして有価証券貸付を開始すると発表しました。
ファンドのパフォーマンス向上のため、オルカンが保有している株式を証券会社などに貸し付けて、そのお金(品貸料)を受け取る仕組みです。
これによって株価の上昇以外でもオルカンが収益を得ることができるようになります。
オルカンホルダーである私たちにも恩恵があるのでしょうか?
貸し出して得たお金の行く先
オルカンの純資産総額は13兆円を超えています。
これは、オルカンが13兆円分の世界中の株を持っているということです。
その大量の株式は、極端な話、今までは金庫に眠っているだけでした。
それを一部ですが他の証券会社に貸し出すことで、品貸料(しながしりょう)という収益を生み出すことができます。
三菱UFJアセットマネジメントが発表した資料によると、その発生した収益の半分を委託会社と受託会社が1:1で受け取ります。
ちなみに委託会社はオルカンを運用している三菱UFJアセットマネジメント、受託会社はオルカンの株を保管している信託銀行です。
そして残りの半分がオルカンの純資産に含まれますので、その分だけオルカンの価額を押し上げてくれます。
オルカンを保有している私たちにも恩恵があるということですね。
注意点と疑問点
金庫に眠っている株式を対価(品貸料)を受け取って貸し出すのですが、当然、貸し出した株はちゃんと返却してもらわないと困ります。
ここが一番のリスクになりますよね。
貸出先の証券会社がちゃんと返してくれるかどうか調査したり、貸し出す際に担保を取ったりするそうですが、それでも返却されない場合があるかもしれません。
また、品貸料の半分以上を純資産に組み込むとすると、その分オルカンの基準価額は上昇します。
この結果、ベンチマークを上回るような利益を上げてしまわないのでしょうか?
このブログでは常々取り上げていますが、インデックスファンドの優劣はベンチマークとの乖離が小さいことで決まります。
ベンチマークを上回る利益を出してしまうと、一見すると良いことのようですが、それだけ積み立てる時に割高で買うことになってしまいます。
なので重要なのは、実際に株式の貸し出しを始めた後の数字を確認すること。
- いくら貸し出してどれだけの利益がオルカンにもたらされたのか?
- その結果、オルカンにどんな影響があるのか?
ここはしっかりと見ていきたいですね。
信託報酬が無料になったりする?
オルカンの信託報酬は年率0.05775%と、極めて低コストです。
それが株の貸し出しが順調に進んで、その分を稼いでしまったとしたら、もしかしたら信託報酬が無料になったりするかも??
そこまでいかなくても、さらなるコストダウンにつながる可能性はありますよね。
今以上のコストダウンは厳しいと考えていましたが、上手く運用することでまだまだ低コスト化の可能性はあるのかもしれませんね。
しばらくはオルカンの運用状況から目が離せません!

アメリカのバンガード社の場合、株を貸し出す利益でファンドの経費の最大90%を相殺できるんですって!!ファンドのコスト低下に必須の仕組みですね。



コメント