ごましおです。
「株式投資をすると、世の中のことに興味を持つようになる」ってよく言われますよね。
自分のお金が市場に出ていると、政治や経済、金融のニュースが急に身近に感じられるものです。
ただ、インデックス投資をしていると、いざ「投資の勉強しているの?」と聞かれると、ちょっと困ってしまいます。
たとえば、私のようにオルカンを毎月淡々と積み立てている場合、やっていることは基本的に
決まった商品を、決まったタイミングで買う
それだけです。
もちろん、とても合理的な方法です。
でも、経済を深掘りしたり、銘柄分析をしたりしているわけではありません。
だから私は、「投資=知識の勉強」というイメージには、少し違和感があるのです。
「投資の勉強」は自分を鍛えること?
政治や経済・金融の知識を深める。
上場企業の決算や財務諸表を分析する。
これらは間違いなく「投資の勉強」です。
でも、私がもっと大切だと思っている勉強は別のところにあります。
それは、
値動きに対して、自分の心を鍛えること。
株価は必ず上下します。
- 上がって嬉しくなるとき
- 急に下がって不安になるとき
- 含み益が消えて焦るとき
- 含み損を見て落ち込むとき
こうした感情の揺れを、実際に体験すること。
そしてそのたびに、
- 自分はどう感じるのか
- どう行動してしまいそうになるのか
を知ること。
これが、私にとっての「投資の勉強」です。
頭の良さと、値動きへの耐性は別
学歴が高い人や勉強が得意な人でも、リスク資産を持った経験がないと、株価の上下に心を乱されてしまうことがあります。
知識があることと、実際に感じることは、必ずしも同じではありません。
「株価は長期では上がる」と理解していても、自分の資産が目に見えて減ると、冷静でい続けるのは簡単ではないのです。
一方で、経済の専門知識がそれほどなくても、実際に株式を保有し、
- 上昇
- 暴落
- 停滞
- 回復
といった局面を何度も経験してきた人は、値動きに対する耐性が少しずつ身についていきます。
リーマンショックやコロナショックを生き延びてきた投資家は、暴落に負けない心を手にしたはずです。
この「心のトレーニング」とも言える勉強こそ、私たち個人投資家にとって大切なのではないでしょうか。
少額でも、早く始める意味
「まとまったお金ができてから始めよう」と考える人もいます。
でも私は、金額の大小よりも「時間」のほうが重要だと思っています。
少額でも若いうちから始めることで、
- 上昇と暴落を経験する時間が長くなる
- 自分のリスク許容度がわかる
- 感情との付き合い方を学べる
つまり、「投資家としての経験値」を積む期間が長くなります。
この経験値は、将来大きなお金を扱うときに、きっと役立つはずです。
定年後に初めて始めるリスク
定年退職後など、リタイアしてから初めて株式投資を始めるのは、やはりハードルが高いと感じます。
退職金というまとまった資金を、経験のない状態でリスク資産に投じる。
もし大きく下がったら、冷静でいるのは簡単ではありません。
でも、若いうちから少額で経験を積んできた人なら話は別です。
何度も上下を経験し、自分の感情の癖を理解している人であれば、まとまった資金を投資しても慌てにくいはずです。
結論
投資の勉強とは、経済を完璧に理解することでも、難しい理論を知ることでもなく、
値動きに対して、自分の心を整えられるようになること。
そして、その勉強には「時間」が必要です。
だからこそ、少額でもいい。
できるだけ早く始める。
お金を増やすためというよりも、「自分を知るための経験」として。
「若いうちに始めておけばよかった」と将来思うなら、今が一番若いのですから。

株式トレードには敏捷性が必要ですが、
インデックスの長期投資には“鈍感力”が求められるのかもしれませんね。


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