ごましおです。
毎日新聞の社説では、日銀が買い入れたETFの売却について、極めて批判的に評価しています。
しかし、少し考えてみると、日銀の行動は長期投資家が見習うべきものではないでしょうか?
不況期に全力で株式を拾い集め、それを100年かけて運用しながら徐々に取り崩していく。
まさに、長期投資のお手本と言えるのでは?
異次元緩和の重いツケなんだけど、、、
日銀が異次元緩和策の一環として購入した上場投資信託(ETF)を売却する方針を決めた。上場株式を組み合わせた金融商品で、デフレ脱却を目的に2010年から10年以上も買い入れていた。
日銀が買い入れていたのは、TOPIXや日経225、JPX日経400などのETFだったようです。
2010年から購入を開始し、年々その購入額(投資額)を増加させ、最も多い時には年間7兆円ものETFを買い入れていました。

野村証券HPから抜粋
これを日経平均株価のチャートに乗せてみると↓こんな感じ。

買い入れが開始された2010年12月当時、日経平均株価は約1万200円でした。
2024年3月に買い入れを終了した時点では、4万円を超えていました。
この間、決められたルールに従ってひたすらETFを買い進め、その買い入れ額は37兆円にも達しています。
現在の時価は約70兆円とされており、含み益は33兆円にもなります。
このETFを毎年3,300億円ずつ売却する予定ですが、3,300億円は37兆円の1%未満のため、売却には100年以上かかる計算になります。
すごいのは、売却額を時価ではなく簿価で決めている点です。
現在の価格ではなく、買い入れ時の価格で3,300億円分を売却するため、時価が約2倍になっている今、売却によって3,300億円の利益が得られるのです。
仮に日経平均が今の半分まで下落したとしても、売却によって損失が出ることはありません。
リーマンショック時でも日経平均は約42%の下落でしたから、同程度の暴落が起きても問題ないと言えるでしょう。
いやはや、これは本当にすごいことです。
ひたすら積み上げ、運用しながら売却!
日銀の行動を投資の観点から見てみると、
- 低コストのインデックスファンドをひたすら積み上げる
- 株価の上下に関係なく長期間保有する
- 運用しながら淡々と売却する
まさに、長期投資のお手本のようなスタイルです。
しかも、100年以上の運用を想定しているのですから、株価は上下を繰り返しながらも、長期的には右肩上がりになるはずです。
買値(簿価)での売却は、定期売却における「期間指定(口数売却)」に近い考え方です。
必ず決められた年限で売りつくすことを想定しています。
もちろん市場(相場)の急変時には売却額を少なくしたり、売却を一旦休止するなんていう(政治的な)こともあるのでしょう。
70兆円を100年間かけて売却した結果がいくらになるのか??
想像もできませんね。
でもこの日銀の投資に対する姿勢はぜひ参考にすべきですよね。
一番私が重要だと思う点は、買う時も売る時も株価をまったく気にしていないところ。
株価がいくらであろうと、決められたルールに従って、機械的かつ淡々と購入・売却を行うのです。
(もちろん、政治的な要請によって額が増減してきた経緯はありますが……)
これこそ、個人投資家が見習うべき姿勢ではないでしょうか。
私自身の投資方針も、言ってみればこれと同じです。
- 余力が生じたらオルカンを購入する。
- 長期投資をする。
- 必要なだけオルカンを売却する。
日銀はもちろん、利益を得るためにETFを購入していたわけではありません。
しかし、実際に行っていたのは莫大な金額によるインデックス投資だったのです。
社会的には「異次元緩和のツケ」として批判されることも多いですが、個人投資家である私たちは、そうした一面的な見方にとらわれる必要はありません。
良いところはどんどん参考にして、自分の投資に活かしていきましょう!

ETFの分配金が年間1.4兆円もあるそうですよ。そのお金ってどう使われているんですかね??




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