ごましおです。
私は現在、ポートフォリオの25%程度を各種債券で運用しています。
その内容は米国債、ドル建て社債、円建て社債、ドル建て債券ETF、円建て債券ETFです。
それぞれの債券には特徴があり、メリット・デメリットも異なります。
債券それぞれの特徴とそれをポートフォリオに含める目的について考えてみました。
債券の種類と特徴
私のような個人投資家目線で考えると、債券の種類としては以下のように分けられると思います。
どの通貨で買うか
- 円建て
- ドル建て
- ユーロ建て
- その他の通貨建て
円建ての債券は為替の影響を受けないので、購入しやすいと思います。
ただ、現在の日本の金利水準を考えると魅力的なものは少ないかもしれません。
外貨建ての債券は円のままでは買えませんので、一旦円をドルやユーロに換える必要があります。
また「ドル/円」や「ユーロ/円」といった為替の影響を受けます。
為替取引時の手数料(スプレット)を考えると、米ドル建てが第一候補になります。
国債か社債か
債券とは誰かにお金を貸した証書のことをいいますので、貸した相手によって分類できます。
- 日本やアメリカの政府にお金を貸す=国債
- 一般企業にお金を貸す=社債
お金を貸した相手から返してもらえる可能性=その相手が潰れない可能性です。
一般の企業は国や政府に比べて潰れる可能性が大きいです。
そのため国債と同じ金利では誰もお金を貸してくれません。
なので社債の金利は、一般的に国債の金利に比べて高くなります。
個別債券か債券ETFか債券投資信託か
1つの国債、1社のみの社債のことを個別債券(最近は生債券とも)といいます。
一方、数百数千の個別債券を集めて一括で投資できるものとしてETF・投資信託があります。
これら3つは明確な特徴があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
個別債券 | 債券ETF | 債券投資信託 | |
---|---|---|---|
満期の有無 | あり | なし | なし |
利払い | あり※ ※ゼロクーポン債の場合はなし | あり | あり※ ※無配当の場合なし |
価格変動 | あり | あり | あり |
売買手数料 | 高い※ ※スプレットとして価格に含まれる | 安い 株取引と同一 | 安い※ ※手数料無料ものあり |
購入価格 | 高い | 安い | 100円から |
購入後の手数料 | なし | あり | あり |
これら3種類の投資先の明確に異なる点として、個別債券には満期があり、その他にはないという点が挙げられます。
個別債券は、満期まで持ち続ければ額面金額が必ず(発行元が潰れない限り)手元に戻ります。
例えば「額面100万円満期10年」の債券は、途中で価格の変化があったとしても10年目の満期なると100万円として手元に戻ってきます。
反対にETFや投資信託では、高値で掴んでしまうと2度とその価格に戻って来ないかもしれません。
債券購入の目的
最後に、債券を購入する目的=ポートフォリオに含める意味について。
ポートフォリオのリスク低下
伝統的に債券と株式は逆の動きをすると言われます。株式が不調の時は債券が上昇、または下落しないことによって資産を保全できます。
よく米国株と全世界株の2つを買っているから、個別の株式を複数社買っているからリスクが低下しているんだと言う人がいますが、それはちょっと違います。
米国株と全世界株はほとんど同じ動きをしますし、不況になったらどの会社の株もだいたい下落します。
真の分散投資とは、異なるアセット(資産)に分散することです。株と債券とか、金とか、石油とか。
その意味でポートフォリオリスク低下のための債券投資は有効と考えます。
クーポン(利子)収入として
一部の債券(ゼロクーポン債)を除き、債券を購入すると毎年決まった額の利子を受け取れます。
2023年11月現在の米国債の金利は5%程度と、ここ数年の中ではかなりの高金利になっています。
中でも個別債券では、買った瞬間に金利が固定されます。
「年5%の金利・10年満期」の米国債を購入すると、今後10年間毎年5%の利子を受け取れます。
額面1万ドルの米国債なら、毎年500ドル(税引き前)もらえます。
現在の1ドル150円とすると、150万円の投資で毎年75,000円もらえるということです。
これに魅力を感じる人も多いでしょう。
最後に
今回はとてもザックリと債券投資についてまとめてみました。
次はそれぞれの債券について、もう少しだけ詳しく書いてみたいと思います。
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