ごましおです。
わたしは現在150万円ほどの米国債(ゼロクーポン債)を保有しています。
2022年5月にSBI証券で購入しました。
2万ドル分、満期は2024年2月、残存期間は約22年です。
それが購入後、1年以上経過してどうなっているでしょうか?
現在の状況
現在のSBI証券の外貨建債券一欄を確認すると、まだ売れ残り?がありました。
利率 | 単価 | 利回り | 償還日 | 残存 |
---|---|---|---|---|
0% | 35.6 | 4.9% | 2045/2 | 約21年 |
表の左から見ていきます。
- 利率:ゼロクーポン債(ストリップス債)なので金利はゼロです。
- 単価:購入時の単価。償還時は100になる。現在は35.6に割り引かれている。
- 利回り:償還時まで保有した場合の1年当たりの利回り。4.9%はかなりよい。
- 償還日:2024年2月に満期を迎え、100で償還される。
- 残存:2024年2月まで約21年
上記の赤字にした単価と償還時100の意味が分かりずらいかもしれません。
この債券は発行体であるアメリカ政府が潰れなければ、必ず償還(お金が返ってくる)されます。
しかも必ず価格100で。
しかし償還まで21年ある現在の単価(価格)は35.6。
毎年の利子が貰えない代わりに割引価格になっています。
例えばこの債券を1万ドル分購入すると、現在は3560ドルで買えます。
それが2024年には1万ドルになって返ってくるので、差額の6440ドルが利益です。
それを年利に換算すると利回り4.9%となります。
金利上昇で債券価格低下
では、私が購入した2022年5月の状況はどうだったでしょうか。
利率 | 単価 | 利回り | 償還日 | 残存 |
---|---|---|---|---|
0% | 47.6 | 3.3% | 2045/2 | 約22年 |
単価47.6、利回り3.3%!!
↓が現在のもの。
利率 | 単価 | 利回り | 償還日 | 残存 |
---|---|---|---|---|
0% | 35.6 | 4.9% | 2045/2 | 約21年 |
単価が低下し、利回りが上昇しています。
2022年3月から2023年11月の「米国20年債利回り」のチャートです。
全体的に右肩上がりです。
私が購入したのが2022年5月ですから、その時に比べると現在はかなり金利が上昇しています。
利回り(金利) | 単価(価格) |
---|---|
上昇↑ | 下落↓ |
下落↓ | 上昇↑ |
金利と債券価格の関係は上の表のとおりです。
この1年あまりで金利が上昇したことにより、私が購入した債券の価格が下落してしまいました。
今売却したらかなりの損が確定ですね・・
債券運用戦略
債券は購入後も金利と価格が変化していて、満期前に売却すると損が出ることがあります。
では、運用戦略としてはどうすればよいでしょうか?
満期まで保有
一番簡単な方法は、価格の上下に惑わされることなく満期まで保有することです。
購入後、価格が上下すると言っても満期時には必ず価格100で償還されます。
(発行体が潰れない限りです。)
私が購入した債券も、現在は価格が下落していますが約21年後には100で償還されます。
2万ドル分を9520ドル(単価47.6×2)で購入しているので、倍になって返ってきます。
それは年利に直すと約3.3%(複利です!)で運用していることと同じです。
決して悪い投資ではないですね。
値上がり時に売却
これは2008年から2021年までのSP500(赤線)とTLT(青線)の比較です。
SP500はアメリカを代表する株式指標。
TLTとは、20年超の米国債を集めたETFです。ここでは残存期間20年の米国債とみなします。
黒い矢印を付けた2か所はリーマンショックとコロナショックです。
どちらも赤線のSP500は急落していますが、青線の米国債を見ると見事に反発して上昇しています。
私はこれを目的に米国債を運用しています。
今後起こるであろう「○○ショック」時には米国債は急反発。
高値を付けた米国債を売却して、下落した米国株を安値で購入する。
特に残存年数の多い債券は、株が下がって金利が低下すると上昇幅が大きくなります。
(反対に金利が上昇している現在は急落しますので、注意)
なので、値幅もとれて利益が得られるということです。
最後に
「〇〇ショック」のような危機では、株式は大幅に下落してしまいます。
私のように資産の大半を株で運用していると、かなりのダメージを受けます。
株と反対の動きが期待できる債券も一部で運用することで、ダメージの軽減が期待できると思います。
金利が上昇している現在は、ドル建てで債券を購入する良い機会だと思います。
金利が下落して、債券の価格が上昇してしまう前に、購入を検討されてはいかがでしょうか?
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