ごましおです。
米国債とは、アメリカ政府が保証してアメリカの財務省が発行する債券のこと。
私たち個人投資家が米国債を購入するということは、アメリカ政府にお金を貸すってことです。
世界一の経済大国であり、世界一の軍事大国のアメリカなら貸したお金もちゃんと返してくれそうですよね。
2種類の米国債
さて、我々個人投資家が購入できる米国債には次の2種類があります。
- 利付債
- ゼロクーポン債(ストリップス債)
利付債
利付債は、定期的(年に2回)に利子がもらえる米国債です。
「米国」債ですので米ドルで購入し、利子も米ドルでもらいます。
例えば額面1万ドル、利率(金利)5%、残存年数10年の米国債を購入すると、税引き前で250ドルづつ年2回、10年間で合計5000ドルの利子がもらえます。
当然、元本はアメリカ政府が潰れていない限り10年後に1万ドル戻ってきます。
すなわち10年間で元本が税引き前で1.5倍になる投資、といえます。
ゼロクーポン債(ストリップス債)
ゼロクーポン債とは、クーポン(利子)がゼロである代わりに割引されている債券のことです。
利付債では年に2回利子がもらえましたが、ゼロクーポン債では毎年の利子はもらえません。
その代わりに、満期時にまとめて金利をもらえます。
例えば額面1万ドル、満期10年のゼロクーポン債が5000ドルで買えます。それが10年後には1万ドルになって返ってきます。その差し引き5000ドルが利子ということ。
割り引かれて売られているので「割引債」とか「ストリップス債」とも呼ばれます。
※ストリップス:STRIPS = Separate Trading of Registered Interest and Principal of Securities
↑「元本利子分離債」という意味だそうです。
購入方法
米国債は一般の証券会社で購入できますが、証券会社によって扱っている数の差があります。
私がメインで使っているSBI証券さんは取り揃えている債券の数も豊富です。
購入手数料
米国債の購入時に購入手数料は必要ありません。
しかしここで注意が必要です。
それはスプレッドという形で実質手数料が含まれているからです。
スプレッドととは、簡単に言うと売り買いの価格差のこと。
私たちが買う時はちょっとお高めな価格で、売る時はちょっとお安めな価格で取引します。
その価格差(スプレット)が証券会社の利益になります。
店頭取引と市場取引
私たちが株を買いたい場合は、基本的に証券会社を通じて株式市場(証券取引所)で購入します。
対して債券の場合は、証券会社の店頭で証券会社が持っている債券を、その証券会社から購入することになります。
証券取引所で行う市場取引の場合は、今現在の価格がはっきり明示され、誰が売買しても公平です。
証券会社の店頭で行う店頭取引の場合、価格はその証券会社が決定します。
当然証券会社は世の中の金利や債券価格を参考にして値段を決めているんですが、今現在の適正な価格を私たちが確認する方法はありません。
長期保有が前提
一般的に売り買いの価格差(スプレット)がある商品を短期で売買する場合は、そのスプレッドが小さくなければ損をしてしまいます。
米国債は、多くの場合スプレッドは大きいので買った債券をすぐに売ろうとすると損をする可能性が大きいです。
米国債を購入する際は、しっかり比較検討しなるべく長期間保有しましょう。
最後に(私の場合)
私は現在150万円ほどの米国債を運用しています。
それらはすべてゼロクーポン債(ストリップス債)です。残存期間は約22年。
満期を迎えるころには70代目前。でも満期まで保有することは考えていません。
条件次第ではそれよりもだいぶ前に売ってしまうつもりです。
そのあたりのことは、また次の機会に。
経済的自由に向けてがんばりましょう!
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