なぜアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないのか?勝てるファンドももちろんあります!それは、、

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ごましお(@okowa1215)です。

古くて新しい「インデックスファンドとアクティブファンド」の問題!

アクティブファンドは不利だと言いますが、それはなぜでしょうか?

積立投資・長期投資による資産形成の普及に努めていることから「積立王子」と称される中野晴啓さんの記事を読んでみました。

アクティブファンドが勝てない理由とは?

インデックスファンドとは、日経平均やS&P500といった指数に連動する投資信託のこと。

アクティブファンドとは、指数や市場平均を上回る運用を目指す投資信託のこと。

⇧このように定義できます。

インデックスファンドが連動する指数とは、その国や世界の市場平均であり、インデックス投資とは平均点を狙う投資方法です。

アクティブファンドはそれを上回る運用を目指すのですから、平均点に満足できない人、または自分は平均点以上が取れるという人が行う投資方法です。

15年で8割以上のアクティブファンドが負けている!

⇧の図は米国におけるインデックスファンドとアクティブファンドの状況です。

1年間では40%以上のアクティブファンドがインデックスファンドに勝っています。

それが15年間経つと8割以上のアクティブファンドが負けてしまっています。

ここは事実として押さえておきましょう。

ダメなアクティブファンドばかり?

中野さんによると、アクティブファンドが勝てない理由はそもそも品質が良くないから。

 日本だけではなく、世界中でアクティブファンドは、あまり品質の良くないものがたくさん作られ、売られてきたのです。だから世界的に見ても、アクティブファンドの多くが、インデックスファンドに勝てないのは、ある意味で当たり前のことなのです。

【投資のギモンQ&A】アクティブ型はインデックス型よりも成績が悪いと聞きます。もしアクティブ型を買うなら、どこに合理的な理由を見つければいいのでしょうか?

これは重要な指摘です。

平均点を超える運用を目指すのがアクティブファンドであると定義しました。

そのためには高い理念、投資哲学を持ち、厳選した企業に投資していくような、意識の高いファンドばかりだと思っていました。

しかし、実際にはそんな「王道的アクティブファンド」は極少数なんだとか。

ただ、そうした本格派でかつ良質なアクティブファンドは、世界中を見渡してみても、残念ながら決して多くはない。と言うより、本当に少ないのです。他方で、多くのアクティブファンドは、そもそも長期投資を前提に設計され、運用がなされていない、と言わざるを得ません。

【投資のギモンQ&A】アクティブ型はインデックス型よりも成績が悪いと聞きます。もしアクティブ型を買うなら、どこに合理的な理由を見つければいいのでしょうか?

大半のアクティブファンドは、ダメなもの、ゴミってことですねw

インデックスに勝つためではない!

ではそんなゴミなアクティブファンドは、なぜ作られて販売されているのでしょう?

これまで証券会社や銀行などの販売金融機関は、顧客の獲得を営業目的に据えてきたことから、旬のテーマで顧客の関心を誘い、短期的目線で投信を取り扱っていたことは事実です。

 さらには、基準価額がちょっとでも値上がりすると、解約を促して、様々なファンドに乗り換え投資を勧める営業姿勢が、長い間、業界スタンダードだったため、新設ファンドを乱造して劣悪なアクティブファンドが残がいのように放置されている状況は、今も解消したとは言い難いのです。

【投資のギモンQ&A】アクティブ型はインデックス型よりも成績が悪いと聞きます。もしアクティブ型を買うなら、どこに合理的な理由を見つければいいのでしょうか?

自分たちの利益を稼ぐために、手数料の高いアクティブファンドを粗製乱造して顧客に売りつける。

顧客もリテラシーが高くありませんから、金融機関の言いなりになって、次から次へとアクティブファンドを乗り換えていく。

そして捨てられて残ったゴミが、大半のアクティブファンドの末路ということですね。

重要なのは、それが過去の話ではないということです。

「今も解消したとは言い難い」と中野さんは指摘しています。

私たちもこんなゴミをつかまされないように注意しなくてはなりません!

記事をまとめてみると、、

インデックスファンドとアクティブファンドに関する、今回の中野さんの記事を私なりにまとめてみます。

きっと中野さんは次のように言いたいのではないでしょうか?

運用成績のよいファンドの順番は、

  • 高い理念、哲学を持つ「王道アクティブファンド」
  • 市場平均を狙う「インデックスファンド」
  • 理念も哲学もない「ゴミ・アクティブファンド」

このようになって、大半のアクティブファンドはインデックスファンドには勝てない。

でも、極少数ながら王道アクティブファンドがあって、それだけがインデックスファンドに勝てるのだと。

これが中野さんの主張です(きっとw)。

そして重要なことですが、

私がなかのアセットマネジメントという運用会社を設立して、本格的なアクティブファンドを2本立ち上げたのは、こうした統計上表れる合成の誤びゅうを正したいと思うからです。まだ産声を上げたばかりの小さな2本のファンドですが、本格的なプロフェッショナルの自覚を持った投資信託であると自負しています。これからの長期的運用成果に、ぜひとも注目していただきたいと思います。

【投資のギモンQ&A】アクティブ型はインデックス型よりも成績が悪いと聞きます。もしアクティブ型を買うなら、どこに合理的な理由を見つければいいのでしょうか?

私(中野さん)が立ち上げたアクティブファンドこそ、その王道アクティブファンドであると!

真っ向から否定する!

さて、今回の中野さんの記事のような話を真っ向から否定する人がいます。

それが山崎元さんです。

「99%の投信はダメ!」

「99%の商品ははっきり言ってクズ!」

身も蓋もない言い方ですが、これは重要な指摘です。

全ては結果論

⇧15年間で12%のアクティブファンドはインデックスファンドに勝利!

8割以上のアクティブファンドはインデックスファンドに負けていました。

しかし、15年間で12%のアクティブファンドだけは勝利しているのです。

中野さんは、自分が設立したファンドも含めて「王道アクティブファンド」がその12%だ!と主張したことになります。

しかし、この12%に入るアクティブファンドを、15年前に知っていた人がいるでしょうか?

あくまで12%が勝利したというのは「結果論」です。

インデックスファンドは平均点を狙いますから、常にそれを上回るアクティブファンドは存在します。

しかし、それを事前に知ることは(合理的、金融論的に)不可能なのです。

山崎さんの主張

山崎元さんの主張は極めて単純です。

  • 事前に成績の良いアクティブファンドを選ぶのは不可能
  • だとすると、全てのファンドの期待値(成績)は同じ
  • よって、コストが高いファンドはそれだけで勝てない
  • なので、コストの低いインデックスファンドが有利
  • コストの高いファンドはクズである!

山崎さんは「オルカンは100万円の投資で手数料600円なのに、1万円かかるファンドを買う意味はない!」と明確に言っています。

⇧お時間ある時にぜひご覧ください。

中野さんのファンドは?

「なかのアセットマネジメント」が設定しているアクティブファンドは2本です。

なかの日本成長ファンドの手数料:年率1.1%

なかの世界成長ファンドの手数料:年率1.3%±0.2%程度

クズでしたw

しかもファンドオブファンズ(FOF)!

初心者の人にはわかりにくいかもしれません。

アクティブファンドである「なかの世界成長ファンド」に投資すると、そのお金は様々な別のアクティブファンドに投資されます。

優劣の分からないアクティブファンドが、他の優劣の分からないアクティブファンドに投資する。

ただでさえコストの高いアクティブファンドを、さらにアクティブファンドで包んで高コスト化する。

「積立王子」が聞いて呆れるわw

批判は少ない?

中野晴啓さんの名前はインデックス投資界隈では有名です。

中野さんがCEOを務めていたセゾン投信株式会社。

そのセゾン投信株式会社が運用している「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、日本に本格的なインデックス投資を根付かせた嚆矢の存在です。

ですので、正面からこの「なかのファンド」を批判する人は少ないような気がします。

(私が個人的に調べただけですので、違ってたらごめんなさい。)

しかしインデックス投資家の端くれとしては、やはりダメなものはダメ。

クズはクズと言わなければなりません。

どんなに高尚な理想と哲学を掲げても、結果が事前に分からない以上、コストが高いファンドは肯定できません

これだけはハッキリさせておきます。

もちろん、中野さんを応援するために敢えて(高コストな)なかのファンドを購入する、という選択を否定するものではありません。

あくまで趣味や趣向としてではなく、「資産運用にとって高コストファンドは不要だ」というのが私の主張です。

最後に

趣味と実益を兼ねて株式投資をする人は多いです。

楽しく個別株を選びながら投資したり、高配当株から配当金を貰ったり、好きな人が設定したアクティブファンドを購入したり。

趣味として楽しむのに必要な裾野の広さが株式投資にはあります。

しかし、将来的なお金の心配を解消するために、自己の資産の最適化・最大化を図りたい投資家にとって、すなわち私たちインデックス投資家にとって、そんな楽しみは百害あって一利なしです。

いかに合理的な投資を継続できるか?

これこそが私たちインデックス投資家が考えるべき問題です。

それを忘れないようにしたいです。

ごましお
ごましお

山崎元さんのように「不都合な真実」をズバズバ言う存在はやっぱり重要ですよね。

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