エコノミスト・オンラインに掲載された森永卓郎さんの記事を読みました。
記事の中で森永さんは、「今は絶対にNISAをやってはいけない」と主張されています。
本当にそうなんでしょうか?
森永卓郎さんの主張とは??
森永さんの主張をまとめると、
- 現在の株価はとてつもないバブル
- 過去にバブルが弾けた時には、株価は10分の1になった
- 買うべきは株ではなく債券。米国債を買えばいい。
- ギャンブルとしてやるなら「日経平均ダブルインバース上場投信」
- 積立投資はするな。ここぞの場面で勝負せよ!
といったところでしょうか。
「日経平均ダブルインバース上場投信」というレバレッジETF(しかもマイナスのレバレッジ!?)をおすすめしているのには驚きましたが、とにかく今は株式に投資すべきではないとの主張です。
(ちなみに良い子は「日経平均ダブルインバース上場投信」なんて買わないでくださいね。)
今はとてつもないバブル?
東大経済学部卒業で大学の経済学部教授でもある森永卓郎さん。
テレビでも大活躍です。
そんな偉い学者である森永卓郎さんが言うことなんで「今はバブル」なのかもしれません。
しかしちょっと調べてみると2020年あたりから「今はバブル」と言い出しているようです。
この記事によると「コロナ・ショック」前に持ち株を売却し難を逃れたとのこと。
やっぱり偉い学者さん。
バブル崩壊を見事に的中させているんですね。
だとするとやっぱり今は「とてつもないバブル」なのでしょうか?
積立投資はだめ!?
バブルが弾けて株価が暴落したら、その時にやっと新NISAに参入すべきであるとのことです。
でも新NISAでは積立投資はダメで、「ここは勝てる」という場面での勝負(一括投資)をすべきと述べています。
私も積立投資については、メリットがある投資法とは考えていません。
初心者の人が投資そのものに慣れるために、ちょっとづつ資金を投入することには賛成です。
ただし、それはあくまで気休め程度だと思っています。
森永さんは、株式投資では「ぼうっとしている人は勝てない」とチコちゃんみたいな事を言っていますので、そもそもタイミングを見定められない人は株式投資はすべきではないと考えているようです。
株式投資はギャンブルなのか?
森永さんの主張を見てみると「株式投資なんて所詮はギャンブルだ」という考えが透けて見えます。
- ギャンブルなので生活に必要なお金や老後資金でやるべきではない。
- ギャンブルなのでタイミングが重要であり、ここぞの場面で勝負すべき。
- ギャンブルなので一般人は近づくな。
- ギャンブルなので知識のない一般人が勝てるわけがない。
- 株式投資やってる人間なんて所詮まともではない(←そこまでは言ってないかw)
本心ではそんなように考えている気がします。(違ったらごめんなさい)
インデックス投資家は無視しましょう
先ほども触れたように、森本卓郎さんは立派な学者であり経済アナリストです。
だからこそ影響力があり、専門的な知識がない私のような一般人は「そうなのかも?」と思ってしまうのです。
しかし、インデックス投資家はそのような雑音(失礼!)は無視しなければなりません。
株式投資に否定的な人たちは、株価が上昇すると「バブルが弾けるぞ」と言い出し、株価が暴落すると「世界が終わるぞ」などと言って、私たちに株を売らせようとしてきます。
森永さんのような専門家だけでなく、家族や友人など身近な人で株式に投資していない人も同じように言ってくることがあります。
そんな意見は見たり聞いたりしないことが一番いいのですが、テレビに登場したり刺激的なタイトルでネットニュースに登場したり、親しい人が親切で言ってくれたりするので、どうしても気にしてしまいます。
でもそのような「売れ!売れ!」という誘惑に打ち勝った先にこそ、私たちが求める利益が待っているのです。
じっとしていることの重要性
私たちインデックス投資家は「適切に分散された低コストなインデックス・ファンドを可能な限り長期に保有する」ことによって資産の最大化を目指しています。
この基本原則に反するのが、今回の森本卓郎さんの記事にあるような「一点集中、タイミングの見定め、頻繁な売買」です。
コロナショック前に持ち株を全て売却した森本さんが、暴落した時に再度買いなおしたかどうかは不明です。
もし再度株を購入していないのであれば、その後の急上昇、いわゆる「稲妻の輝く瞬間」を取り逃がしている可能性が大きいです。
それは結局、暴落をしても「じっとしていた」インデックス投資家が利益を積み上げていくのを、指をくわえて見ているだけになってしまいます。
株価の上下に一喜一憂しないのは非常に難しいことですが、この「じっとしている」ことの重要性は忘れないでおきたいです。
最後に
今回は森永卓郎さんの素晴らしい(?)記事を反面教師にして、インデックス投資の重要なポイントを考えてみました。
株式投資をギャンブルにするのもしないのも、それにどう向き合うかによって変わります。
投資をギャンブルではなくて資産形成の手段とするためには、「強い信念」と「雑音を無視する強い心」が必要です。
新NISAは単なる制度に過ぎませんが、「強い心」があれば有力な武器になるはずです。
私たちは数十年後の利益を目指して資産運用をしています。
目先の上昇や暴落、専門家や家族のアドバイスに惑わされることなく、淡々と進んでいきましょう!
今回の森永卓郎さんの記事はネタってことでいいんですよね?w
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